『ラズーン』第一部 11.知将ゼランの陰謀(2)(個人サイトでアップ)
「……ああは言っているが」
扉を閉めて、アシャはユーノの剣をイルファに渡した。
「あいつのことだから、また何かあったら飛び出すに決まってる。剣を預けておく。さすがに空手ではどうこうできないだろうから、動こうとしたら止めてくれ」
「やってはみるが」
イルファが気難しく顔をしかめたまま唸った。
「本気で来られると無傷で、とはいかないぞ」
「おい」
「俺だって命は惜しい」
あんな無謀な飛び込み方をしてくる奴をあしらえるほどの腕などない。
むっつりと言い放ったイルファが常にない重々しさなのに、アシャは眉を上げた。
「イルファ?」
「何だ」
「お前、機嫌が悪くないか?」
「悪い」
扉を閉めて、アシャはユーノの剣をイルファに渡した。
「あいつのことだから、また何かあったら飛び出すに決まってる。剣を預けておく。さすがに空手ではどうこうできないだろうから、動こうとしたら止めてくれ」
「やってはみるが」
イルファが気難しく顔をしかめたまま唸った。
「本気で来られると無傷で、とはいかないぞ」
「おい」
「俺だって命は惜しい」
あんな無謀な飛び込み方をしてくる奴をあしらえるほどの腕などない。
むっつりと言い放ったイルファが常にない重々しさなのに、アシャは眉を上げた。
「イルファ?」
「何だ」
「お前、機嫌が悪くないか?」
「悪い」
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登録日 2017.02.26 20:03
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