学園時代真実の愛とかほざいていた公爵家子息が地に足をつけて物を考えられるようになったとき、昔からの婚約者で現・妻が自分をビジネスパートナーとしか見ていないことに気づくお話。

実際問題政略結婚が学生時代のいざこざで帳消しになるほど甘っちょろいものだとは思えないし、家と家の繋ぎの役割はそんなに軽くない。そういうことは夢見る少女を終えた女の方が早めに悟る。結婚に一切夢を抱かず、主人を持ち上げ、子供を産み育てるという妻という仕事だと達観している女性。
社交界では時代の流行を作る女性として輝き、友達とは趣味を謳歌し、生まれた子供たちは手間はかかるけれど可愛いし、家を開けてばかりの旦那様よりも使用人たちは彼女を尊重してくれるから楽しく暮らしている。

自分を長年慕ってくれていた従順な妻が、実は何とも思っていないことに気付き、悔しく感じて奮闘するが自分が彼女を好きになってしまい空回りしまくって、凹む。凹んでぺしゃんこになった夫が可愛くて、母性が芽生える。好き好きコールを送りまくる夫と大きい子供が増えたわねえと呆れる妻と可愛い盛りの子供たちと愉快な仲間たちで送るギャグコメディ。

果たして彼女たちは家族になれるのか？
始めから家族でしょう？


というお話が書いてみたいがいつになることやら。