『桜の護王』10.直面(ひためん)(13)アップ。
眠りかけていた洋子を揺り起こし、照れくさそうにそっぽを向きながらつぶやいて、滑り込むように体を重ねてきた。
とろけるようなつぶやきを何度も耳もとで聞いていた。
『姫さん……ぬくいなあ…あんたの体』
吐息が熱く洋子を探す。
『なあ、なんでこんなに…』『俺を呼んで…?』『…もっと…かま…へん……?』『しんどい……?』『…あかん…俺…』『もう…』『なあ……姫さん、』『…なあ……っ…』『姫、…さん……っ』
(うわ…)
勝手に体の奥で護王の声が繰り返されて、洋子は顔が熱くなった。思わずうつむいてしまった洋子に、ふう、と村上が妙な溜息をつく。
「そう、ですかって? そう、なんでしょう? 今夜のスカート姿は僕のためじゃないってことはよくわかりましたが」
「は?」
「いえ、こっちの話ですけどね…始まったみたいですよ」
とろけるようなつぶやきを何度も耳もとで聞いていた。
『姫さん……ぬくいなあ…あんたの体』
吐息が熱く洋子を探す。
『なあ、なんでこんなに…』『俺を呼んで…?』『…もっと…かま…へん……?』『しんどい……?』『…あかん…俺…』『もう…』『なあ……姫さん、』『…なあ……っ…』『姫、…さん……っ』
(うわ…)
勝手に体の奥で護王の声が繰り返されて、洋子は顔が熱くなった。思わずうつむいてしまった洋子に、ふう、と村上が妙な溜息をつく。
「そう、ですかって? そう、なんでしょう? 今夜のスカート姿は僕のためじゃないってことはよくわかりましたが」
「は?」
「いえ、こっちの話ですけどね…始まったみたいですよ」
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登録日 2016.09.15 01:02
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