『緑満ちる宇宙』第5章 『第二の草』(1) アップ。
翌日も、サヨコはカージュの治療に時間を取られた。順調な回復ではあるものの、宇宙での治療がどのような差異をもたらすかという経験も知識も十分ではない。それが心配で、彼女の話し相手として結局ベッドの側で1日を過ごした。
ステーションの夜の時間帯になってから、眠りについたカージュの側を離れようとしたサヨコに、ファルプが話しかけてきた。
「疲れているのはわかるんだが、スライのところへ行ってくれないか? カージュはほとんど回復したし、このままじゃ、もう一度、スライがあんたを地球へ帰すと言い出しかねないからな。その前に、モリのケースを少しでも考えてみてくれ。あんたなら、何か手掛かりをつかむかもしれん」
どこかからかうようにも聞こえたが、悪気はなさそうだった。
(モリのケース)
概略についてはファルプから聞いていたが、彼女の手に負えるものなのかどうか、それだけでは判断しかねた。もう2、3確かめたいこともある。それに、カージュと話していて、少々引っ掛かったこともあった。
(スライに確かめなくては)
ステーションの夜の時間帯になってから、眠りについたカージュの側を離れようとしたサヨコに、ファルプが話しかけてきた。
「疲れているのはわかるんだが、スライのところへ行ってくれないか? カージュはほとんど回復したし、このままじゃ、もう一度、スライがあんたを地球へ帰すと言い出しかねないからな。その前に、モリのケースを少しでも考えてみてくれ。あんたなら、何か手掛かりをつかむかもしれん」
どこかからかうようにも聞こえたが、悪気はなさそうだった。
(モリのケース)
概略についてはファルプから聞いていたが、彼女の手に負えるものなのかどうか、それだけでは判断しかねた。もう2、3確かめたいこともある。それに、カージュと話していて、少々引っ掛かったこともあった。
(スライに確かめなくては)
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登録日 2017.02.17 17:28
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