『緑満ちる宇宙』第4章 サヨコ・J・ミツカワ(3) アップ。
こんこん。
唐突に響いたノックに、サヨコは我に返った。ぎくりと体を震わせたせいで、アクリルケースから『草』がこぼれて床に散る。
「あ…!」
「サヨコ? どうした? 入るぞ、いいね?」
あわててしゃがみこみ、『草』を集めにかかるサヨコの後ろで声がして、ドアが開いた。
「どうした?」
クルドだ。急ぎ足に近づいてくる。
とっさにどう言い繕ったものかわからなくなって、サヨコは振り返らずに、
「あ…あの……わたし…『草』をこぼして…」
「『草』を? それはまずい」
クルドの声は一気に緊張した。すぐにサヨコの隣にしゃがみこみ、必死に床にこぼれた青い粒を追い始めた。
「きちんと見つけないと。1粒でも足りなかったら大変なことになるんだろう? あんたが苦しい思いをするんだからな」
唐突に響いたノックに、サヨコは我に返った。ぎくりと体を震わせたせいで、アクリルケースから『草』がこぼれて床に散る。
「あ…!」
「サヨコ? どうした? 入るぞ、いいね?」
あわててしゃがみこみ、『草』を集めにかかるサヨコの後ろで声がして、ドアが開いた。
「どうした?」
クルドだ。急ぎ足に近づいてくる。
とっさにどう言い繕ったものかわからなくなって、サヨコは振り返らずに、
「あ…あの……わたし…『草』をこぼして…」
「『草』を? それはまずい」
クルドの声は一気に緊張した。すぐにサヨコの隣にしゃがみこみ、必死に床にこぼれた青い粒を追い始めた。
「きちんと見つけないと。1粒でも足りなかったら大変なことになるんだろう? あんたが苦しい思いをするんだからな」
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登録日 2017.02.17 00:54
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