『書きたい小説』6.塩らーめん(最終話) ...
インスタントの塩らーめんを作る。
一昨日はもやしを入れてゆで卵を半分に切って載せ海苔を加えて。
昨日は昆布だしを取って小松菜入れてネギ入れて残ってたウィン...
一昨日はもやしを入れてゆで卵を半分に切って載せ海苔を加えて。
昨日は昆布だしを取って小松菜入れてネギ入れて残ってたウィン...
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登録日 2017.06.12 21:06
『ラズーン』第二部 1.忘却の湖の伝説(3)
「……アシャには、わからないよ」
「…は?」
「アシャには絶対わからないっ」
ぎらりと睨み据えてきた目には明らかに怒りがある。
「火の番、頼むね、ボク寝るからっ...
「…は?」
「アシャには絶対わからないっ」
ぎらりと睨み据えてきた目には明らかに怒りがある。
「火の番、頼むね、ボク寝るからっ...
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登録日 2017.06.11 21:41
『ドリーム・ウォーカー』5.夢のかけら(3...
がたん、がたん。
電車が揺れて止まった。窓の外を流れていた風景に、『南高杉』の文字が読み取れた。僕はもたれていた扉から体を起こした。
空気音が響いて、のん...
電車が揺れて止まった。窓の外を流れていた風景に、『南高杉』の文字が読み取れた。僕はもたれていた扉から体を起こした。
空気音が響いて、のん...
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登録日 2017.06.11 21:41
『書きたい小説』5.きのこスパゲッティ ア...
昔とてもおいしいきのこスパゲッティを食べた。
名のあるパスタ料理の専門店、素材はきのことたまねぎと海苔だったかな? 明太子とかイカとかも入っていたかな?
...
名のあるパスタ料理の専門店、素材はきのことたまねぎと海苔だったかな? 明太子とかイカとかも入っていたかな?
...
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登録日 2017.06.10 08:44
『ラズーン』第二部 1.忘却の湖の伝説(2)
「伝説?」
冷えてくる夜気の中、温かな火の側で、ユーノは手にしていたスープの椀から顔を上げた。炎の光がゆらゆらと揺れ、滑らかな頬に浮かんだ表情を隠す。
「過去...
冷えてくる夜気の中、温かな火の側で、ユーノは手にしていたスープの椀から顔を上げた。炎の光がゆらゆらと揺れ、滑らかな頬に浮かんだ表情を隠す。
「過去...
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登録日 2017.06.10 08:43
『ドリーム・ウォーカー』5.夢のかけら(2...
僕はのろのろと首を回して、流しの上のカップを見た。白くて小さなカップには薄いひびが入っている。さっき、母さんが叩きつけた衝撃で割れたのだろう。そのひび割れは、...
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登録日 2017.06.10 08:36
『ドリーム・ウォーカー』5.夢のかけら(1...
僕はもう粉々になってしまった。粉々になった僕が、空っぽの僕の中に詰め込まれている。
だから、母さんがどれだけ何を話そうとも、もう何も入らない。なのに、母さん...
だから、母さんがどれだけ何を話そうとも、もう何も入らない。なのに、母さん...
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登録日 2017.06.09 17:43
『飛ばない天使達の中』14(最終話)アップ...
最上階のランプがついて扉が開く。桂木はゆっくりと一階へのボタンを押した。扉が閉まる。ランプの数字が減っていく。
黙っていた桂木が、やがて、
「看護師に、なっ...
黙っていた桂木が、やがて、
「看護師に、なっ...
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登録日 2017.06.09 17:42
『書きたい小説』5.きのこスパゲッティ(2)...
大抵の文章の書き方だの新人賞の獲り方だのにはわかりやすい文章を書けと書いてある。
あれはことば足らずだね。
読者にわかりやすい文章を書くことを心がけるから...
あれはことば足らずだね。
読者にわかりやすい文章を書くことを心がけるから...
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登録日 2017.06.09 17:41
『ラズーン』第二部 1.忘却の湖の伝説(1)
ざぶん、と重い水音が響いて、ユーノは振り向いた。
光にきらきらと水面を輝かせている湖の岸で、一人の少女が深く頭を垂れて祈っている。表情は見えないが、俯いた沈...
光にきらきらと水面を輝かせている湖の岸で、一人の少女が深く頭を垂れて祈っている。表情は見えないが、俯いた沈...
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登録日 2017.06.09 17:40
『ドリーム・ウォーカー』4.虹の向こうの...
汗で体が濡れている。
いつの間に眠ってしまったのだろう。
教室の中は夕方の青に染め上げられて、冷えて寒々としていた。目の前の席で腕を組んで考え込んでいたは...
いつの間に眠ってしまったのだろう。
教室の中は夕方の青に染め上げられて、冷えて寒々としていた。目の前の席で腕を組んで考え込んでいたは...
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登録日 2017.06.08 23:06
『飛ばない天使達の中』13アップ。
桂木は東子が乗り込んだのを確かめると、一階のボタンを押した。扉が軽く揺れてから、するする閉まっていく。見るともなしに、それを見ていた東子の耳に、
「どうして、...
「どうして、...
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登録日 2017.06.08 23:04
『書きたい小説』5.きのこスパゲッティ(1)...
昔とてもおいしいきのこスパゲッティを食べた。
名のあるパスタ料理の専門店、素材はきのことたまねぎと海苔だったかな? 明太子とかイカとかも入っていたかな?
...
名のあるパスタ料理の専門店、素材はきのことたまねぎと海苔だったかな? 明太子とかイカとかも入っていたかな?
...
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登録日 2017.06.08 23:03
『ラズーン』第二部 1.忘却の湖の伝説(3)(...
「おーい、イルファ!」
ユーノは剣の柄に軽く手をかけながら、重く沈んだ闇に向かって呼びかけた。
暑くもなく寒くもない。野営の連中も眠りについているのだろう、...
ユーノは剣の柄に軽く手をかけながら、重く沈んだ闇に向かって呼びかけた。
暑くもなく寒くもない。野営の連中も眠りについているのだろう、...
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登録日 2017.06.08 23:02
『飛ばない天使達の中』12アップ。
「林さん」
「はい?」
学生用のカンファレンスルームで声をかけられ、東子は顔を上げた。
桂木看護師が、私服で、どこか眩そうな目をして東子を見ているのに気づき...
「はい?」
学生用のカンファレンスルームで声をかけられ、東子は顔を上げた。
桂木看護師が、私服で、どこか眩そうな目をして東子を見ているのに気づき...
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登録日 2017.06.07 20:57
『書きたい小説』4.ししとうがらしの炒め物...
方式に従って書き上げていけば、十中八九素晴しい真理をその中に含むことができる魔法の手順。
それを体得している作家はいつも必ず人々に素晴しい小説を開示出来るん...
それを体得している作家はいつも必ず人々に素晴しい小説を開示出来るん...
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登録日 2017.06.07 09:17
『ドリーム・ウォーカー』4.虹の向こうの...
そのまま厳しく唇を引き締め、目を閉じた春日は腕を組んで椅子にもたれ、身動きしなくなった。長い前髪が顔にかかってうるさそうなのを、払いのけもしないでじっとしてい...
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登録日 2017.06.07 09:16
『書きたい小説』4.ししとうがらしの炒め物...
子どものお弁当に入れていた。
子どもらしくないものだ、タコさんウィンナとか卵焼きより。
ところが子どもの口に入ることが少ないと聞かされた。
なんで? 交...
子どもらしくないものだ、タコさんウィンナとか卵焼きより。
ところが子どもの口に入ることが少ないと聞かされた。
なんで? 交...
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登録日 2017.06.06 08:54
『飛ばない天使達の中』11アップ。
責められた母親の目元が、麻衣子の頬と同じぐらい赤く染まってくる。乾いて、口紅の剥げかけた母親の唇が、何度か痛いものをそうっと呑み下した後、ゆっくり動いた。
「...
「...
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登録日 2017.06.06 08:53
『ドリーム・ウォーカー』4.虹の向こうの...
僕は急いで茶椀と箸を置いた。
「学校…行かなきゃ」
ゆっくりと自分に言い聞かせるようにつぶやいてみた。
「学校、行って…」
立ち上がってふらついた体を何とか...
「学校…行かなきゃ」
ゆっくりと自分に言い聞かせるようにつぶやいてみた。
「学校、行って…」
立ち上がってふらついた体を何とか...
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登録日 2017.06.06 08:51