『闇を闇から』12.絶対零度の領域から(5)ア...
タクシーを降りて真崎のマンションに辿りついたときには夜の9時を回っていた。
この分じゃ、ほんとに帰れないかもしれない。
美並がそう思ったのは、時間だけでは...
この分じゃ、ほんとに帰れないかもしれない。
美並がそう思ったのは、時間だけでは...
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登録日 2017.09.30 23:46
『ラズーン』第二部 11.『運命(リマイン...
深い憂いを込めた溜め息が、『紅(あか)の塔』を目前にした荒野の闇に吐き出され、ゆっくりと沈んでいった。
生温い風がアシャの髪を肩から掬い上げるように空へと舞...
生温い風がアシャの髪を肩から掬い上げるように空へと舞...
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登録日 2017.09.30 23:45
コメント
いつもご愛読ありがとうございます。
近況ボード管理のタイトルクリックでコメント入れられるようです?
私もわかっていなかった?
ご感想ご意見ありましたら、個人サイト...
近況ボード管理のタイトルクリックでコメント入れられるようです?
私もわかっていなかった?
ご感想ご意見ありましたら、個人サイト...
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登録日 2017.09.29 11:09
『霊道開き』7 アップ。
沈黙。私もこんなこと言われたら、とてもまともに相手はできない。けれど、今はこうするしかないし、説明のしようもないことで。
霊能力者って大変だろうなあ。
ぼ...
霊能力者って大変だろうなあ。
ぼ...
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登録日 2017.09.29 09:43
『闇を闇から』12.絶対零度の領域から(4)ア...
「それ、何?」
しばらく伊吹を抱き締めていてようやく落ち着いたのだろう、真崎が体を離して起き上がった伊吹が髪を整えながらキッチンに向かうのに呼び掛けてくる。...
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登録日 2017.09.29 09:41
『ラズーン』第二部 11.『運命(リマイン...
(怯んでる場合じゃない)
幻であれ何であれ、今求められているのはユーノ自身、その存在が示す帰還への約束なのだ。
(揺らいじゃいけない)
命を未来に繋ぐ力を少...
幻であれ何であれ、今求められているのはユーノ自身、その存在が示す帰還への約束なのだ。
(揺らいじゃいけない)
命を未来に繋ぐ力を少...
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登録日 2017.09.29 09:40
『霊道開き』6 アップ。
「流れ」に乗れないものはいろいろある。重すぎるものは乗れない。物質がぷかぷかするわけじゃないから重量ではなくて、それはたぶん、想いの強くこもったものが重いんだ...
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登録日 2017.09.28 08:25
『ラズーン』第二部 11.『運命(リマイン...
「夜は好きです」
テオ二世はすっかり暮れた外界を、澄んだ淡いグレイの目で見つめながら続けた。
「闇はある意味では優しいものですからね。見たくなければ何も見せな...
テオ二世はすっかり暮れた外界を、澄んだ淡いグレイの目で見つめながら続けた。
「闇はある意味では優しいものですからね。見たくなければ何も見せな...
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登録日 2017.09.28 08:25
『闇を闇から』12.絶対零度の領域から(3)ア...
きっちり嘲笑を含ませたはずだったのに、そうやって名前を呼んでほしい、京介の願いが零れてしまったのか、激怒するはずの伊吹は少し首を傾げた。やがて。
「逃げないか...
「逃げないか...
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登録日 2017.09.28 08:24
ごめんなさいと『闇を闇から』12.絶対零度...
ごめんなさい!
ご指摘ありがとうございました!!!
9/26分、訂正しました。でもって、お詫びに本日もう1話追加しました!
いや、楽しんで下さってるとわかって嬉しく...
ご指摘ありがとうございました!!!
9/26分、訂正しました。でもって、お詫びに本日もう1話追加しました!
いや、楽しんで下さってるとわかって嬉しく...
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登録日 2017.09.27 21:19
『霊道開き』5 アップ。
「ほや」
ちくわを口に思わずもごもごと窓を見る。
窓はこれといって変わりがない。半端によれてかかってるレースのカーテンも揺れていないし、窓ガラスが割れている...
ちくわを口に思わずもごもごと窓を見る。
窓はこれといって変わりがない。半端によれてかかってるレースのカーテンも揺れていないし、窓ガラスが割れている...
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登録日 2017.09.27 08:14
『闇を闇から』12.絶対零度の領域から(1)ア...
『きたがわ』を出る時から、京介の頭の中はぐちゃちゃだった。タクシーを拾い、自分がまっすぐ闇の中へ突進していっているような気持ちになる。
ここで伊吹と別れてし...
ここで伊吹と別れてし...
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登録日 2017.09.27 08:13
『ラズーン』第二部 11.『運命(リマイン...
塔の半分ぐらいは登ってきただろうか。
黒ずんだ金属の扉が無骨に前を遮っていた。表面にかつてあっただろう紋章の浮き彫りも、叩き潰されてでこぼこしたうねりにしか...
黒ずんだ金属の扉が無骨に前を遮っていた。表面にかつてあっただろう紋章の浮き彫りも、叩き潰されてでこぼこしたうねりにしか...
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登録日 2017.09.27 08:12
『霊道開き』4 アップ。
幽霊話は好きだ。オカルト番組もけっこう見ている。不思議な物語には目がなくて、小学校のときは「世界のなぞ」とか「不思議奇妙な話全集」とかいったものを読みあさり、...
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登録日 2017.09.26 10:56
『闇を闇から』11.イン・ジ・エアー(6)アッ...
「伊吹さんが欲しい」
「……」
「今すぐ欲しい」
「……」
「どうせもう、二度とこんなチャンスないし」
「……京介」
「っっ」
吐息をついて伊吹が静かに呼び掛けると...
「……」
「今すぐ欲しい」
「……」
「どうせもう、二度とこんなチャンスないし」
「……京介」
「っっ」
吐息をついて伊吹が静かに呼び掛けると...
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登録日 2017.09.26 10:55
『ラズーン』第二部 11.『運命(リマイン...
「おら! さっさと歩け!」
平原を一人、照りつける暑苦しい日差しの中をイルファは引っ立てられている。
もっとも、周囲を囲む男達は微妙に覇気がなく、イルファを...
平原を一人、照りつける暑苦しい日差しの中をイルファは引っ立てられている。
もっとも、周囲を囲む男達は微妙に覇気がなく、イルファを...
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登録日 2017.09.26 10:53
『霊道開き』3 アップ。
秋子の事は残念だったけど、私は時々ああいう奇妙なことばを告げられたり打ち明けられたりすることがある。
たとえば、病院にお見舞いにいったときに、ぼんやりと中庭...
たとえば、病院にお見舞いにいったときに、ぼんやりと中庭...
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登録日 2017.09.25 09:06
『闇を闇から』11.イン・ジ・エアー(5)アッ...
「お邪魔、します」
「上がっててもいいですよ?」
1DKマンションの狭い玄関に立った真崎に声をかけて、伊吹は奥へ進む。
「いいの?」
「どうぞ。すぐ見つかると思...
「上がっててもいいですよ?」
1DKマンションの狭い玄関に立った真崎に声をかけて、伊吹は奥へ進む。
「いいの?」
「どうぞ。すぐ見つかると思...
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登録日 2017.09.25 09:06
『ラズーン』第二部 10.二つの塔(3)アップ...
「そうだな。それを知ったって、俺の好きなアシャにかわりはねえな」
「…おい」
「そうとも、ラズーンが何だ! 愛は国境を越える、身分差なんかくそくらえだ!」
「待...
「…おい」
「そうとも、ラズーンが何だ! 愛は国境を越える、身分差なんかくそくらえだ!」
「待...
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登録日 2017.09.25 09:05
『霊道開き』2 アップ。
たまたま、ほんとにたまたまだったのだけど、事故の前日、私は隣の秋子を叱ったのだ。マンションの共同のゴミコンテナをがさごそ引っかき回していたから。
「そんなとこ...
「そんなとこ...
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登録日 2017.09.24 07:21