『ラズーン』第三部 3.スォーガの嵐(6)(...
「ユカル」
「うん?」
呼ばれてユカルは目を上げた。
額に濃い緑の額帯(ネクト)をつけたユーノが、こちらを見つめていた。
「これでいいのかな」
「ああ。とて...
「うん?」
呼ばれてユカルは目を上げた。
額に濃い緑の額帯(ネクト)をつけたユーノが、こちらを見つめていた。
「これでいいのかな」
「ああ。とて...
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登録日 2017.11.28 13:14
『DRAGON NET 』21.『遠隔』(1)アップ。
「……かやろ………俺だけ……欲しがってたまるかよ…」
可愛い可愛いいじっぱり。けれどお仕事は別。
可愛い可愛いいじっぱり。けれどお仕事は別。
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登録日 2017.11.27 09:24
『闇を闇から』第二章 7.彼女と彼(5)アッ...
軽い振動が伝わって8階につく。
休みの夕方のせいか人けのない廊下を揺らめきながら歩いて部屋に入る。
朝出たときは伊吹が一緒だったせいか、温かくて柔らかな空...
休みの夕方のせいか人けのない廊下を揺らめきながら歩いて部屋に入る。
朝出たときは伊吹が一緒だったせいか、温かくて柔らかな空...
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登録日 2017.11.27 09:22
『ラズーン』第三部 3.スォーガの嵐(2) ...
「待てっ!」
追いすがるユーノの声も追いつけぬほどジャントスの去り方は速かった。総大将が崩れたとあって、見る間に隊の中から落伍者が出、後は雪崩を打っての遁走と...
追いすがるユーノの声も追いつけぬほどジャントスの去り方は速かった。総大将が崩れたとあって、見る間に隊の中から落伍者が出、後は雪崩を打っての遁走と...
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登録日 2017.11.27 09:19
『闇を闇から』第二章 7.彼女と彼(4)アッ...
高崎は京介の様子を気にしながらも、伊吹の頭から足下にかけてゆっくりと見下ろしていっている。伊吹は心配そうに京介を見てくれていて気付いていないようだが、高崎の視...
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登録日 2017.11.26 13:30
『ラズーン』第三部 3.スォーガの嵐(4)(...
前方に集落、その手前に茶色の革のチュニックと黄色のマントのモス兵士達がたむろしているのが見える。
「モスの遠征隊だ」
シートスのことばにこっくりと頷き、ユー...
「モスの遠征隊だ」
シートスのことばにこっくりと頷き、ユー...
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登録日 2017.11.26 13:29
『闇を闇から』第二章 7.彼女と彼(3)アッ...
「着きました」
「…ありがとう」
運転手の声に京介は目を開けた。
「……真っ青ですよ」
もう降りるとわかった客だからか、相手が心配そうに声をかけてくるのに、ゆ...
「…ありがとう」
運転手の声に京介は目を開けた。
「……真っ青ですよ」
もう降りるとわかった客だからか、相手が心配そうに声をかけてくるのに、ゆ...
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登録日 2017.11.25 21:28
『ラズーン』第三部 3.スォーガの嵐(1) ...
(負けたくない)
きゅっとユカルは唇を引き締めた。
(おれだって)
ユーノ、シートスに遅れまいと、平原竜(タロ)を操りながら、剣を背中から抜き放つ。
「ユカ...
きゅっとユカルは唇を引き締めた。
(おれだって)
ユーノ、シートスに遅れまいと、平原竜(タロ)を操りながら、剣を背中から抜き放つ。
「ユカ...
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登録日 2017.11.25 21:25
『DRAGON NET 』19.『快楽』(2)アップ。
「………どうせなら、私が壊れてからにして下さい。その方がオウライカもあの馬鹿どもに容赦なくやってくれる」
抜き身の剣は錆びつつあった。
抜き身の剣は錆びつつあった。
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登録日 2017.11.24 20:27
『闇を闇から』第二章 7.彼女と彼(2)アッ...
急に休むと言った美並に石塚は不審そうだった。
『何があったの?』
「えーと」
おばさんの旦那さんの義理のお父さんの妹さんが危篤なんですが。
そう伝えると沈...
『何があったの?』
「えーと」
おばさんの旦那さんの義理のお父さんの妹さんが危篤なんですが。
そう伝えると沈...
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登録日 2017.11.24 20:25
『ラズーン』第三部 3.スォーガの嵐(2)(...
「冷え込んできたな」
「『風の乙女(ベルセド)』が出るかも知れんぞ」
野営している野戦部隊(シーガリオン)は、空を見上げながら、火の側に集まっている。夜になり...
「『風の乙女(ベルセド)』が出るかも知れんぞ」
野営している野戦部隊(シーガリオン)は、空を見上げながら、火の側に集まっている。夜になり...
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登録日 2017.11.24 20:24
『闇を闇から』第二章 7.彼女と彼(1)アッ...
拒まれちゃったんだ。
電車の中から遠ざかる真崎を見送りながら、美並はそのことばを頭で繰り返す。
拒まれちゃった。
また。
また、というのは違うか。
...
電車の中から遠ざかる真崎を見送りながら、美並はそのことばを頭で繰り返す。
拒まれちゃった。
また。
また、というのは違うか。
...
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登録日 2017.11.23 18:49
『ラズーン』第三部 3.スォーガの嵐(1)(...
(サマルはユーノに追いつけただろうか)
アシャは天幕(カサン)の外を吹き過ぎる風に、悶々と眠れぬ夜を過ごしていた。
宙道(シノイ)を抜けるとすぐにサマルカン...
アシャは天幕(カサン)の外を吹き過ぎる風に、悶々と眠れぬ夜を過ごしていた。
宙道(シノイ)を抜けるとすぐにサマルカン...
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登録日 2017.11.23 18:48
『闇を闇から』第二章 6.バッド・ビート(1...
「そうですか」
おめでとうございます、そうあっさり言われて、腹の底に冷たいものがしこった。
「まだだよ」
『Brechen』と岩倉産業をしのいだらということだ、と...
おめでとうございます、そうあっさり言われて、腹の底に冷たいものがしこった。
「まだだよ」
『Brechen』と岩倉産業をしのいだらということだ、と...
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登録日 2017.11.22 15:29
『ラズーン』第三部 2.野戦部隊(シーガリ...
「辛い旅をしてきたな」
柔らかな労りの口調に思わずしゃくりあげそうになって、ユーノは息を詰めた。
「……よかろう。それでは、お前を我らの野戦部隊(シーガリオン)...
柔らかな労りの口調に思わずしゃくりあげそうになって、ユーノは息を詰めた。
「……よかろう。それでは、お前を我らの野戦部隊(シーガリオン)...
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登録日 2017.11.22 15:28