『闇を闇から』第三章 2.バックドア(8)ア...
「どうしたんですか、京介」
抱いて、と訴えたのを優しく受け止めてもらって抱き締められたら、もう一人で立っていられなくて、しがみついて伊吹の胸に甘えていた。
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抱いて、と訴えたのを優しく受け止めてもらって抱き締められたら、もう一人で立っていられなくて、しがみついて伊吹の胸に甘えていた。
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登録日 2018.02.04 22:32
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(10)(...
(どうせ、ドレスの着方なんか、想像もできないんだ)
半泣きになったユーノの気持ちなぞ知らぬ顔で、一瞬体を強張らせたアシャが、そろそろと肩越しに視線を投げてくる...
半泣きになったユーノの気持ちなぞ知らぬ顔で、一瞬体を強張らせたアシャが、そろそろと肩越しに視線を投げてくる...
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登録日 2018.02.04 22:31
『DRAGON NET 』63.『支配を望むなかれ』ア...
「あんな体調でよく抱けたわね……執念かしら」
毒舌は心配の可愛い裏返し、もしくは本音。
毒舌は心配の可愛い裏返し、もしくは本音。
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登録日 2018.02.03 09:16
『闇を闇から』第三章 2.バックドア(7)ア...
明け方、一晩泊まった伊吹の部屋から自室に戻って、京介は書類整理を始めた。
頭のどこかがずっと眠りに落ちていて、別のどこかがくるくる勝手に動いていて、自分が自...
頭のどこかがずっと眠りに落ちていて、別のどこかがくるくる勝手に動いていて、自分が自...
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登録日 2018.02.03 09:15
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(9)(...
(どうしたんだろう…)
吐息がふいに近づいたかと思ったらすぐに離れた。キスされるのかと構えた自分が情けなくて気恥ずかしい。
結局つけてくれなかった髪飾りを手...
吐息がふいに近づいたかと思ったらすぐに離れた。キスされるのかと構えた自分が情けなくて気恥ずかしい。
結局つけてくれなかった髪飾りを手...
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登録日 2018.02.03 09:14
『闇を闇から』第三章 2.バックドア(6)ア...
「いいお天気ですね」
せっかくだから屋上で食べましょう。誘って真崎と外に出た。
置かれているベンチに並んで二人、美並が持参した包みを開くのを、真崎はじっと見...
せっかくだから屋上で食べましょう。誘って真崎と外に出た。
置かれているベンチに並んで二人、美並が持参した包みを開くのを、真崎はじっと見...
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登録日 2018.02.02 19:30
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(2) ...
「…よし」
「え?」
「ちょっと待ってろ」
「あ、うん……え…?」
頷いて振り仰ごうとするユーノの髪に軽く唇を触れたのは、目当てのものを持ち帰るまでのささやかな呪...
「え?」
「ちょっと待ってろ」
「あ、うん……え…?」
頷いて振り仰ごうとするユーノの髪に軽く唇を触れたのは、目当てのものを持ち帰るまでのささやかな呪...
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登録日 2018.02.02 19:29
『DRAGON NET 』61.『約束を違えるなかれ』...
「連れてってやるから……そんな餓鬼みたいな顔して泣くな」
苦い真実と与えられた甘露。
苦い真実と与えられた甘露。
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登録日 2018.02.01 16:45
『闇を闇から』第三章 2.バックドア(5)ア...
美並の頭に、夕べの全身汗に濡れて震えていた真崎が蘇る。
いつもの真崎ならば、今日は着替えてやってくるはずだ。
自分の気持ち良さも理由だが、何より他の人間と...
いつもの真崎ならば、今日は着替えてやってくるはずだ。
自分の気持ち良さも理由だが、何より他の人間と...
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登録日 2018.02.01 16:40
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(7)(...
そこは衣装部屋だった。
ありとあらゆる色や形のドレスが所狭しと準備されている。
「お、っと」
入り口のすぐ近くに、柔らかそうな布と下着があるのに気づく。慌...
ありとあらゆる色や形のドレスが所狭しと準備されている。
「お、っと」
入り口のすぐ近くに、柔らかそうな布と下着があるのに気づく。慌...
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登録日 2018.02.01 16:39
『闇を闇から』第三章 2.バックドア(4)ア...
翌朝、ベッドから真崎がいなくなっているのを確認した後、美並はおにぎりを作った。
ちょっと固めに炊き上げた飯を塩を手につけて握って海苔を巻いたのと、ふりかけを...
ちょっと固めに炊き上げた飯を塩を手につけて握って海苔を巻いたのと、ふりかけを...
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登録日 2018.01.31 09:17
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(6)(...
ラズーンは実は一つの王国というのではなく、分割統治されていた。
中央の『太皇(スーグ)』が直々に治めている地域(ここは国の外壁のように白い壁で囲まれている)...
中央の『太皇(スーグ)』が直々に治めている地域(ここは国の外壁のように白い壁で囲まれている)...
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登録日 2018.01.31 09:16
『闇を闇から』第三章 2.バックドア(3)ア...
伊吹のマンションに辿りついたのは覚えている。
まだ伊吹は帰ってなくて、怒られなくても済む、とちょっとほっとして。
「水…」
コップを借りて、水道の水を飲む...
まだ伊吹は帰ってなくて、怒られなくても済む、とちょっとほっとして。
「水…」
コップを借りて、水道の水を飲む...
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登録日 2018.01.30 21:21
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(1) ...
(守ることなんて…わかってなかったんだ…)
自分一人が守れない者に、他の誰が守れるのだろう。
(怖くて死にたくなくて生き延びたくて、ただただ必死に走ってきただけ...
自分一人が守れない者に、他の誰が守れるのだろう。
(怖くて死にたくなくて生き延びたくて、ただただ必死に走ってきただけ...
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登録日 2018.01.30 21:20
『闇を闇から』第三章 2.バックドア(2)ア...
「は…っ」
「声を上げてもいいぞ」
「っ…っっ」
首を強く振って拒否を示すと、首筋あたりで息を吹きつけられながら大輔が笑って、背筋が竦む。
「十分その気じゃない...
「声を上げてもいいぞ」
「っ…っっ」
首を強く振って拒否を示すと、首筋あたりで息を吹きつけられながら大輔が笑って、背筋が竦む。
「十分その気じゃない...
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登録日 2018.01.29 18:36
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(4)(...
その足音を聞きながら、ユーノは次第に体中の力が抜けてくるのを感じた。のろのろと落とした目が、咄嗟に掴んだ片手の剣を見つける。
もし、今の少女が刺客であったな...
もし、今の少女が刺客であったな...
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登録日 2018.01.29 18:35