『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(17)(...
夜は更けていく。人々の祈りと眠りを豊かに発酵させるべく。
「……」
眠れないまま、ユーノは一人、テラスにもたれて遠くの街並を、『氷の双宮』があると言われた方向...
「……」
眠れないまま、ユーノは一人、テラスにもたれて遠くの街並を、『氷の双宮』があると言われた方向...
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登録日 2018.02.11 15:49
『DRAGON NET 』69.『惑いに戻るなかれ』ア...
「……俺……そんなに……邪魔…なんだ」
邪魔な訳がない、と伝える術は。
背後注意。
邪魔な訳がない、と伝える術は。
背後注意。
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登録日 2018.02.10 12:20
『闇を闇から』第三章 3.虚実(6)アップ。...
「電話、出ないの」
「はい」
エレベーターで8階まで運ばれながら、管理人は不安な顔で確認する。
「携帯も?」
「ずっと」
「………妙な感じだと思ったんだよね」
...
「はい」
エレベーターで8階まで運ばれながら、管理人は不安な顔で確認する。
「携帯も?」
「ずっと」
「………妙な感じだと思ったんだよね」
...
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登録日 2018.02.10 12:17
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(3) ...
「私とアシャには何の関係もありません」
不安そうなリディノを安心させようと思わず強く言い放つ。
「本当? ああ…」
「っ」
ふわりといきなり抱きつかれてぎょ...
不安そうなリディノを安心させようと思わず強く言い放つ。
「本当? ああ…」
「っ」
ふわりといきなり抱きつかれてぎょ...
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登録日 2018.02.10 12:15
『闇を闇から』第三章 3.虚実(5)アップ。...
どういうこと。
どういうことなんだ、それは。
「着きまし…」
「ありがとうございますっ!」
タクシーの運転手への礼ももどかしく、美並は急いでドアから飛び出...
どういうことなんだ、それは。
「着きまし…」
「ありがとうございますっ!」
タクシーの運転手への礼ももどかしく、美並は急いでドアから飛び出...
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登録日 2018.02.10 02:43
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(15)(...
「ったく!」
ユーノは広間の一角で苛立ちながらアシャを睨みつける。
「道理で娘達が殺気立ってたわけだ」
「そう怒るな」
くつくつとアシャは喉の奥で楽しげに笑...
ユーノは広間の一角で苛立ちながらアシャを睨みつける。
「道理で娘達が殺気立ってたわけだ」
「そう怒るな」
くつくつとアシャは喉の奥で楽しげに笑...
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登録日 2018.02.10 02:42
『DRAGON NET 』67.『防御を剥がすなかれ』...
『ライヤーさんの時もひやりとしましたが、今度はその比じゃない。あなたはきっと、カザルさんのために何もためらわず無茶をする。こっちのことなんて考えちゃくれない』...
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登録日 2018.02.08 09:13
『闇を闇から』第三章 3.虚実(4)アップ。...
まるで一瞬、京介が、それも幼くてまだ大輔を信じて甘えていたころの彼が名前を呼んだような気さえした。
ことばが続かなくて凍りついた美並に、明が訝しそうに眉を...
ことばが続かなくて凍りついた美並に、明が訝しそうに眉を...
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登録日 2018.02.08 09:10
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(14)(...
「リディノ姫、私は国ではユーノと呼ばれることが多かったし、それが気に入っています。だから、どうぞこちらでもユーノとお呼び下さい」
「あら、それなら」
リディノ...
「あら、それなら」
リディノ...
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登録日 2018.02.08 09:09
『闇を闇から』第三章 3.虚実(3)アップ。...
「ありがとうございました」
結局最後のサーモンピンクのを選び、とにかく一休みしていこう、と寄ったのは『きたがわ』だった。
「ううん、こちらこそ楽しかった」
...
結局最後のサーモンピンクのを選び、とにかく一休みしていこう、と寄ったのは『きたがわ』だった。
「ううん、こちらこそ楽しかった」
...
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登録日 2018.02.07 23:45
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(13)(...
「どうしたんだろう…」
そっと囁いた声さえ響き渡りそうで、声をより潜めた。
「何か…私、おかしい?」
凝視されているのは『銀の王族』だからだろうか。それとも、...
そっと囁いた声さえ響き渡りそうで、声をより潜めた。
「何か…私、おかしい?」
凝視されているのは『銀の王族』だからだろうか。それとも、...
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登録日 2018.02.07 23:44
『闇を闇から』第三章 3.虚実(2)アップ。...
「…すみ、ません…」
七海が聞こえなくなるほどの声で謝って、美並は胸の中で明に謝る。
ごめん。
『見えちゃう』姉なんて困っちゃうよね。
「色は白とピンクと水...
七海が聞こえなくなるほどの声で謝って、美並は胸の中で明に謝る。
ごめん。
『見えちゃう』姉なんて困っちゃうよね。
「色は白とピンクと水...
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登録日 2018.02.06 13:33
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(12)(...
ミダス公邸の広間に向かいながら、イルファは未だにぶつくさ言い続けている。
「しっかしなあ………確かにそうしてりゃ、女だが…」
男とも女ともつかぬ、中性的な格好を...
「しっかしなあ………確かにそうしてりゃ、女だが…」
男とも女ともつかぬ、中性的な格好を...
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登録日 2018.02.06 13:32
『DRAGON NET 』64.『誓いを刻むなかれ』(2...
「だから、オウライカさんを守れるのって、あんたと俺しか居ないってことでしょ」
諦めないことはオウライカから教わった。
諦めないことはオウライカから教わった。
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登録日 2018.02.05 19:13
『闇を闇から』第三章 3.虚実(1)アップ。...
逃げたよ、おい。
茫然として、美並は管理課に戻った。
ベランダの時は命じれば戻った。真崎の実家では拒んでも自分を投げ出してきた。
なのに、今、あれほど壊...
茫然として、美並は管理課に戻った。
ベランダの時は命じれば戻った。真崎の実家では拒んでも自分を投げ出してきた。
なのに、今、あれほど壊...
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登録日 2018.02.05 19:11
『ラズーン』第三部 8.ミダスの姫君(11)(...
「それから、これ、と」
「え…」
「に、これ」
「ちょっと」
「で、こいつ」
「えええっ」
次々増える飾りにひきつった。肩から垂らした金糸織りの薄布は、腰の紅...
「え…」
「に、これ」
「ちょっと」
「で、こいつ」
「えええっ」
次々増える飾りにひきつった。肩から垂らした金糸織りの薄布は、腰の紅...
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登録日 2018.02.05 19:10