『銀幕紙芝居』 『猫たちの時間』6 6.綾(...
そうだあいつが殺されちまったら、ルトが捨て猫になっちまうじゃないか。いや違う、違うぞ、もっと大事なことだ。もし、周一郎が殺されたら。
ぞっとした。
冗談じ...
ぞっとした。
冗談じ...
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登録日 2018.02.27 10:46
『闇を闇から』第三章 5.夢現(4)アップ。...
「おはようございます」
「おはよう……あら」
出勤して部屋に入り、いつも通り挨拶をすると、席から席を動きながらメールを仕分けていた石塚が瞬きして動きを止めた。上...
「おはよう……あら」
出勤して部屋に入り、いつも通り挨拶をすると、席から席を動きながらメールを仕分けていた石塚が瞬きして動きを止めた。上...
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登録日 2018.02.27 10:45
『ラズーン』第三部 9.刺客(12) (個人サ...
「悪いな…」
「……」
空き家の屋根の破れ目から差し込む月光に、一枚の黒い布になったような人影の低い掠れ声を、ユーノは夢うつつで聞いていた。
「はっ…はっ…はっ…」...
「……」
空き家の屋根の破れ目から差し込む月光に、一枚の黒い布になったような人影の低い掠れ声を、ユーノは夢うつつで聞いていた。
「はっ…はっ…はっ…」...
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登録日 2018.02.27 10:44
『DRAGON NET 』78.『竜夢』(1)アップ。
「転がったまま、巨大な眼が見下ろすのを見返す、呼吸はしていないのに、意識がある、あれは何だろうな? 心臓も止まっているのに、身動き一つできないのに、逃げなきゃい...
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登録日 2018.02.26 14:54
『銀幕紙芝居』 『猫たちの時間』6 6.綾(...
たとえば、この世の中なんていうものは、結局は産まれてから死ぬまでのほんの一瞬を、誰かの手に操られながらもがくしかない一つの舞台で、そこにいる俺達は台本通りのさ...
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登録日 2018.02.26 14:43
『闇を闇から』第三章 5.夢現(3)アップ。...
さすがに明らかに男ものとわかるジーパンとシャツで出勤するわけにはいかない。
真崎の準備してくれた軽い朝食を摂ると、美並は急いで部屋に戻った。スーツはとりあえ...
真崎の準備してくれた軽い朝食を摂ると、美並は急いで部屋に戻った。スーツはとりあえ...
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登録日 2018.02.26 14:41
『ラズーン』第三部 9.刺客(11) (個人サ...
「…同情するな」
ぼそり、とイルファが呟いた。
「ん?」
「ユーノを襲った奴に」
「…どういうことだ」
「おいおい、勘違いするなって」
じろりと見返したアシャ...
ぼそり、とイルファが呟いた。
「ん?」
「ユーノを襲った奴に」
「…どういうことだ」
「おいおい、勘違いするなって」
じろりと見返したアシャ...
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登録日 2018.02.26 14:40
『銀幕紙芝居』 『猫たちの時間』6 5.罠(...
「へ?」
カイコ? カイコって…いや、これは前にもやった。
「どういう意味だよ」
「馘ということです」
涼やかな瞳は揺らがない。
「んなこたわかってる!」...
カイコ? カイコって…いや、これは前にもやった。
「どういう意味だよ」
「馘ということです」
涼やかな瞳は揺らがない。
「んなこたわかってる!」...
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登録日 2018.02.26 00:40
『闇を闇から』第三章 5.夢現(2)アップ。...
カーテンの隙間の光が、真崎の素肌を照らしている。滑らかで艶やかなその表面に、真崎がゆっくり指を滑らせて、さっき震えた脇腹のあたりで指を止めた。はぁ、と小さく息...
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登録日 2018.02.26 00:40
『ラズーン』第三部 9.刺客(10) (個人サ...
「そう、遠くには行けなかったはずだ」
アシャは机の上の地図を睨みつけた。
「あれからすぐにミダス公の領境に『銀羽根』を手配したが、まだどこからも連絡は来ていな...
アシャは机の上の地図を睨みつけた。
「あれからすぐにミダス公の領境に『銀羽根』を手配したが、まだどこからも連絡は来ていな...
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登録日 2018.02.26 00:38
『銀幕紙芝居』 『猫たちの時間』6 5.罠(...
「はいはいわかった」
フライドポテトを小さな袋に放り込みながらぼやく。
「おかしな期待を膨らませた俺が馬鹿だった」
暮れ出した街には楽しげなカップルが寄り添...
フライドポテトを小さな袋に放り込みながらぼやく。
「おかしな期待を膨らませた俺が馬鹿だった」
暮れ出した街には楽しげなカップルが寄り添...
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登録日 2018.02.24 10:52
『闇を闇から』第三章 5.夢現(1)アップ。...
瞬きをして、美並は記憶から戻った。
左肩に甘えて眠る真崎を確認してほっとする。
何もかもを美並に委ねて、温かな布団の中で、今にも眠り込みそうになりながら真...
左肩に甘えて眠る真崎を確認してほっとする。
何もかもを美並に委ねて、温かな布団の中で、今にも眠り込みそうになりながら真...
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登録日 2018.02.24 10:50
『ラズーン』第三部 9.刺客(2) アップ。
「私が……私…が…ユーノを一人にした…から…」
「あなたのせいじゃない」
アシャはそっけなく応じた。
もはやリディノの存在も、周囲の全てが遠ざかり、消え去っていく...
「あなたのせいじゃない」
アシャはそっけなく応じた。
もはやリディノの存在も、周囲の全てが遠ざかり、消え去っていく...
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登録日 2018.02.24 10:49
『DRAGON NET 』76.『淫儀』(2)アップ。
「リフ、違う、もっと、ああ、違う、この、これじゃない、それだ、それを私にくれ、それが欲しいそれが欲しいんだああああ」
果てに見えてきたものは光の砂漠。
背...
果てに見えてきたものは光の砂漠。
背...
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登録日 2018.02.23 19:20
『銀幕紙芝居』 『猫たちの時間』6 4.狙(...
「ふやあ」
「大丈夫? 滝くん」
「ああ…まあ……なんとか…」
芝生の上にひっくり返って百合香にハンカチで煽いでもらっている。必死に逃げたせいで、心臓は潰れそうだ...
「大丈夫? 滝くん」
「ああ…まあ……なんとか…」
芝生の上にひっくり返って百合香にハンカチで煽いでもらっている。必死に逃げたせいで、心臓は潰れそうだ...
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登録日 2018.02.23 19:18
『闇を闇から』第三章 4.マック(9)アップ...
それが何をもたらすのか、十分理解しながら美並は静かに指を止めた。戸惑うように真崎が瞬きをして腰を揺らすが応じない。
「何を…って…」
「マフラーを捨てたのは、そ...
「何を…って…」
「マフラーを捨てたのは、そ...
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登録日 2018.02.23 19:16
『ラズーン』第三部 9.刺客(8) (個人サ...
「遅いな…」
「うん…」
レスファートが頷くのに、席についていたアシャは入り口の方を振り返った。
ユーノはまだ姿を現さない。
「あら、それは立風琴(リュシ)?...
「うん…」
レスファートが頷くのに、席についていたアシャは入り口の方を振り返った。
ユーノはまだ姿を現さない。
「あら、それは立風琴(リュシ)?...
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登録日 2018.02.23 19:15