『よいこのすすめ』23 アップ。
「なんでまた……って、あ、ひょっとして、今のことば、まともに言ったの?」
「……こっちも熱くなってたから」
気まずそうに視線を逸らせる三上に呆気に取られる。
そ...
「……こっちも熱くなってたから」
気まずそうに視線を逸らせる三上に呆気に取られる。
そ...
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登録日 2018.05.22 09:04
『闇を闇から』第4章 4.プシュカ(2) 『闇...
「はい、スープ」
「ありがとうございます」
乗り込んできて朝御飯頂いてるなんて非道ですね。
苦笑する伊吹にいいでしょ、と今度は自分のカップスープを作る。
「...
「ありがとうございます」
乗り込んできて朝御飯頂いてるなんて非道ですね。
苦笑する伊吹にいいでしょ、と今度は自分のカップスープを作る。
「...
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登録日 2018.05.22 09:03
『ラズーン』第四部 3.罠(9) (個人サイ...
で、どうだった、あっちは」
「うん……ちょっと、とんでもないことになって」
「とんでもないこと?」
よいせ、とやや重い動作でイルファが部屋の椅子に腰掛ける。
「...
「うん……ちょっと、とんでもないことになって」
「とんでもないこと?」
よいせ、とやや重い動作でイルファが部屋の椅子に腰掛ける。
「...
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登録日 2018.05.22 09:03
『よいこのすすめ』22 アップ。
それはあんまりだ、と正志も思った。
確かにどこの病院でどのような医療を受けるかは、患者の責任であって医者が決められるものではない。こうした方がいいと意見は言...
確かにどこの病院でどのような医療を受けるかは、患者の責任であって医者が決められるものではない。こうした方がいいと意見は言...
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登録日 2018.05.21 09:03
『闇を闇から』第4章 4.プシュカ(1) 『闇...
「…あれ?」
何かが目元を掠めた気がして、京介は目を開けた。視界に被さっていた髪の毛に、これか、とぼんやり掻き上げながら瞬きして腕の中を覗き込む。
「……美並?...
何かが目元を掠めた気がして、京介は目を開けた。視界に被さっていた髪の毛に、これか、とぼんやり掻き上げながら瞬きして腕の中を覗き込む。
「……美並?...
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登録日 2018.05.21 09:03
『ラズーン』第四部 3.罠(8) (個人サイ...
それは何度繰り返したことばだろう。
誰のせいでもない。ただ、ユーノがあまりにもユーノであっただけのことだ、と。
旅の楽師の語った昔話の恐ろしさに眠れなくな...
誰のせいでもない。ただ、ユーノがあまりにもユーノであっただけのことだ、と。
旅の楽師の語った昔話の恐ろしさに眠れなくな...
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登録日 2018.05.21 09:02
『よいこのすすめ』21 アップ。
「っ」
うあっ。
背後で三上が一気にぴりぴりした気配を漂わせるのに、思わず首を竦めて振り返ると、目を見開いて猛を凝視している三上がいる。
ばか? 猛、お前...
うあっ。
背後で三上が一気にぴりぴりした気配を漂わせるのに、思わず首を竦めて振り返ると、目を見開いて猛を凝視している三上がいる。
ばか? 猛、お前...
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登録日 2018.05.20 10:34
『闇を闇から』第4章 3.二人と三人(6) 『...
「行きましょうか?」
ここからならタクシーを飛ばせる。
『今……夜中だよ? ……終電、終わったよ?』
声がしっとりと艶を帯びた。
甘える頼りない声、鼻を鳴らし...
ここからならタクシーを飛ばせる。
『今……夜中だよ? ……終電、終わったよ?』
声がしっとりと艶を帯びた。
甘える頼りない声、鼻を鳴らし...
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登録日 2018.05.20 10:34
『ラズーン』第四部 3.罠(2) アップ。個...
(新しい体と…古い記憶と…)
ユーノはことばもなく、『太皇(スーグ)』のことばを聞いていた。
自分の体を見捨てるというのはどんな気持ちだろう。新しい体が用意さ...
ユーノはことばもなく、『太皇(スーグ)』のことばを聞いていた。
自分の体を見捨てるというのはどんな気持ちだろう。新しい体が用意さ...
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登録日 2018.05.20 10:33
『よいこのすすめ』20 アップ。
ぽんっ! ぴんぽんっ! ぴんぽんっ!
「うぁ…」
ぐったりする夢を幾つかたて続けに見て、それも全部同じような内容だと気づいたあたりで目が覚めた。
ぴんぽん...
「うぁ…」
ぐったりする夢を幾つかたて続けに見て、それも全部同じような内容だと気づいたあたりで目が覚めた。
ぴんぽん...
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登録日 2018.05.19 10:52
『闇を闇から』第4章 3.二人と三人(5) 『...
『一人にしてもらえませんか』
有沢はそう言った。
自販機の前で俯いて、やがて送りましょう、と美並を署から連れ出して、駅まで無言で送り届けてくれた。
太田の...
有沢はそう言った。
自販機の前で俯いて、やがて送りましょう、と美並を署から連れ出して、駅まで無言で送り届けてくれた。
太田の...
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登録日 2018.05.19 10:51
『ラズーン』第四部 3.罠(2) アップ。個...
ユーノの帰還を喜んだのは、レスファートやイルファだけではなかった。リディノもまた、ユーノの無事な姿を見るや否や、薄緑の澄んだ瞳から零れる涙を拭おうともせず、ユ...
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登録日 2018.05.19 10:51
『よいこのすすめ』18.19 アップ。
正志は夢を見ていた。
涼子を待たせている夢だ。
高校から福祉系の短大へ進むと先に決めたのは涼子で、それは小さい頃家出してしまったという父親がいなかった生...
涼子を待たせている夢だ。
高校から福祉系の短大へ進むと先に決めたのは涼子で、それは小さい頃家出してしまったという父親がいなかった生...
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登録日 2018.05.18 09:17
『闇を闇から』第4章 3.二人と三人(3)(4)...
姫野の周囲には今何も漂ってはいない。重いを隠す鈍色の靄も、真実を侵す黒い影も。その柔らかく細められた瞳にはただただ善意と好意に満ちた光が溢れるだけだ。
「警察...
「警察...
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登録日 2018.05.18 09:17
『ラズーン』第四部 3.罠(2) アップ。個...
「ああ、あんまり気楽な所じゃなさそうだぜ」
「そう、らしいね」
ユーノが厳しい表情になる。
「そっちは?」
「後で話すよ。アシャのことも聞きたいし」
「わかっ...
「そう、らしいね」
ユーノが厳しい表情になる。
「そっちは?」
「後で話すよ。アシャのことも聞きたいし」
「わかっ...
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登録日 2018.05.18 09:13
『よいこのすすめ』17 アップ。
その瞬間、正志は相手の子の瞳に吸い込まれたような気がした。
大きく見開いた目。
きっと何度も病棟の仲間の危機を見つめてきた目。
何が大丈夫なんだ。
ふ...
大きく見開いた目。
きっと何度も病棟の仲間の危機を見つめてきた目。
何が大丈夫なんだ。
ふ...
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登録日 2018.05.16 08:10
『闇を闇から』第4章 3.二人と三人(2) 『...
「はい?」
姫野は訝しそうに振り返り、美並を見つめ、有沢を見上げた。
「有沢さん…」
「はい」
「私、ほっといたしました」
「は?」
「こんないい方がいらした...
姫野は訝しそうに振り返り、美並を見つめ、有沢を見上げた。
「有沢さん…」
「はい」
「私、ほっといたしました」
「は?」
「こんないい方がいらした...
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登録日 2018.05.16 08:09
『ラズーン』第四部 3.罠(3) (個人サイ...
「レス!」
静まり返っていたミダス公の花苑に、イルファのどら声が響く。
「どこにいる?! レス!」
浅黄の膝下までのチュニックから太い脚を放り出し、幅色の茶色...
静まり返っていたミダス公の花苑に、イルファのどら声が響く。
「どこにいる?! レス!」
浅黄の膝下までのチュニックから太い脚を放り出し、幅色の茶色...
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登録日 2018.05.16 08:09
『よいこのすすめ』16 アップ。
『彼女』の舞台は『アイスを買ってあげる』というアニメの歌で始まって、子ども達をどんどんのせながら進んでいた。
途中から子ども達のリクエストに従って、ちょっと...
途中から子ども達のリクエストに従って、ちょっと...
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登録日 2018.05.15 13:58
『闇を闇から』第4章 3.二人と三人(1) 『...
向田署の玄関は静まり返っていた。
「静かですね」
「今夜は別です」
有沢が微笑む。
「さっきかなりの数が出払ったはずなんで」
「ああ」
出掛けの連絡という...
「静かですね」
「今夜は別です」
有沢が微笑む。
「さっきかなりの数が出払ったはずなんで」
「ああ」
出掛けの連絡という...
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登録日 2018.05.15 13:57