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――その一方で、西浦直亨選手と、ベイスターズ・阪口皓亮投手のトレードが決まりました。シーズン中の同一リーグでの移籍劇となりましたが、このトレードについてはどのように見ていますか?
髙津 相手のあることなので、トレードというのはとても難しいものだと聞いていました。球団から話があって、ファームでの阪口の登板を見ましたけど、そのときはあまり調子はよくなかったんです。でも、阪口にしても、西浦にしても、「現状のままでいるよりは新しい環境に身を置いた方がお互いにいいのではないか。可能性があるんじゃないか」と考えたのは事実です。
――いわゆる「飼い殺し」となるよりは、環境を変えて心機一転を図った方が選手のためになるという考えですね。
髙津 まさにそうです。これまでもずっと言ってきたように、チームの雰囲気を変えるための一番の方法は「新しい人が入ること」です。僕らは「投手がほしい」と思っていたし、ベイスターズは「内野手がほしい」と考えていたのかもしれない。需要と供給というお互いのチーム事情もあります。阪口に対する期待はもちろん大きいですけど、西浦にも新天地で頑張ってほしいです。
――現状で、阪口投手はリリーフ登板が続いていますが、ベイスターズ時代は先発起用でしたし、ヤクルトは先発投手陣の枚数が不足しています。今後、彼の起用法はどうなっていくのでしょうか?
髙津 もちろん、「将来的には先発を」という考えはあります。今はリリーフ起用が続いているけど、清水昇や田口麗斗のように、「今後もずっとリリーフで」となるかはわかりません。今はじっくり観察しながら「どこがよくて、どこに課題があるのか?」とか、「どうしたら打ち取れるのか?」というところを見極めているところです。
――いよいよ8月が終わります。ラストスパートに向けての意気込みをお願いします。
髙津 8月は6連戦がずっと続きました。選手たちも体調管理が大変だったと思います。これから9月にかけて、スケジュールも変則的となり、コンディション維持が難しい中で、選手たちが少しでも万全の状態で臨めるように気をつけます。そして、一つでも上の順位を目指していく。シーズンもいよいよ大詰めですけど、最後まで「応燕」をお願いします!
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