――さて、侍ジャパン代表メンバーも決定し、いよいよオリンピックが間近に迫ってきました。オールスターゲーム同様、ヤクルトからは山田、村上両選手が出場します。
高津 最初に感じるのは「うらやましいなぁ」という思いです(笑)。僕も現役だったら、「絶対に出たい」と思ったでしょうね。しかも自分の国である日本、しかも東京で行われるオリンピックですからね。山田も村上も、今年のキャンプの段階でオリンピックを意識しながら準備してきましたから、素直に二人には日本代表としてチームのために、日本のために恥ずかしくない活躍を見せてほしいですね。
――マクガフ投手がアメリカ代表に選出されました。監督としては「あまり酷使してくれるなよ」という心配もあるのではないですか?
高津 もちろん、ケガなく無事にチームに戻ってきてほしいという思いはありますけど、国を代表して戦うというのは、選手にとってすごく光栄なことなんです。僕としては「何人でもスワローズから代表入りしてほしい」という思いがあります。たとえ「ヤクルトからは5人のピッチャーを招集します」と言われたら、「どうぞ」って喜んで言っていたと思います。
そういう意味でも、マクガフの選出はとても嬉しい報告でしたね。日本に来て大きく成長した彼が、アメリカ代表に選ばれたというのはすごく意味があることだと思います。
――そういう思いになるものなんですか?
高津 実際に5人も選ばれていないから言えるのかもしれないけど(笑)、国を代表して極限状態の中で戦う経験は何物にも代えがたいんです。その経験をすることによって、考え方が変わったり、技術が向上したり、チームにも必ずいい影響を及ぼすと僕は思っています。
――前半戦も残りわずか。改めてファンにメッセージをお願いします。
高津 前半戦はいい状態で乗り切ることができました。この中断期間にしっかりとリフレッシュして、きちんと調整をして後半戦に臨むつもりです。その前には侍ジャパンの活躍をしっかり見届けたいと思っています。引き続き、「応燕」をお願いいたします!