2021東京ヤクルトスワローズ 高津流 燕マネジメント

前半戦はいい状態で終えられた
中断期間に何を考え、何をするかが大切

オールスターゲームには気づきや発見がたくさん

――7月16、17日にはオールスターゲームが行われます。ヤクルトからは山田哲人、村上宗隆両選手がファン投票で選出されました。監督自身は、1996(平成8)年の球宴では「投手・イチロー対打者・高津」という名場面の主役にもなりました。オールスターゲームについて、どのような印象、感想がありますか?

高津 オールスターゲームのいいところって、普段は敵同士の選手と同じロッカー、同じベンチで一緒に過ごす時間がすごく長いことなんです。若い選手の場合は気後れすることもあるかもしれないけど、ある程度経験を積んでくると、いろいろ会話しながらヒントを得られるんです。それが僕にとってはいちばんの楽しみでしたね。

――村上選手はじめ出場する選手達が他球団の主力選手と交流することで、新たなヒントを得たり、飛躍のきっかけをつかんだりすることも当然あり得ますよね。

高津 僕の場合はピッチャーでしたから、キャッチボールだけでもすごく勉強になりましたよ。すごいボールを投げていたり、面白い回転だったりしたら、「どうやって投げているの?」とか、「どんな握りなの?」って聞くことは、とても大きな情報になりますからね。もちろん、そんなに簡単に技術を習得できるわけではないけど、ヒントを得るだけでも大きいですから。

――選手としても楽しくリフレッシュできる時間なんですね。

高津 お客さんはもちろん楽しく見られると思うし、選手としてもとことん楽しんだらいいんじゃないのかなと思いますね。僕自身も、今年はフレッシュオールスターのプレイボールから、オールスターゲーム第1戦、2戦をしっかり楽しむつもりです。

――ちなみに、当然セ・リーグの応援をするんですか?

高津 もちろん、勝ってほしいのはセ・リーグですよ(笑)。ただ、両リーグの対決というよりも、「選手対選手」、個人の対戦が楽しみですね。もちろん、自分のチームの選手には活躍してほしいけど、一ファンとして楽しみたいという思いが強いですね。

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プロフィール

髙津臣吾
髙津臣吾

1968年広島県生まれ。東京ヤクルトスワローズ監督。広島工業高校卒業後、亜細亜大学に進学。90年ドラフト3位でスワローズに入団。93年ストッパーに転向し、20セーブを挙げチームの日本一に貢献。その後、4度の最優秀救援投手に輝く。2004年シカゴ・ホワイトソックスへ移籍、クローザーを務める。開幕から24試合連続無失点を続け、「ミスターゼロ」のニックネームでファンを熱狂させた。日本プロ野球、メジャーリーグ、韓国プロ野球、台湾プロ野球を経験した初の日本人選手。14年スワローズ一軍投手コーチに就任。15年セ・リーグ優勝。17年に2軍監督に就任、2020年より現職。

著書

明るく楽しく、強いチームをつくるために僕が考えてきたこと

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髙津臣吾 /
2021年、20年ぶりの日本一へとチームを導いた東京ヤクルトスワローズ髙津臣吾監...
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