華麗に離縁してみせますわ!3
父の命令で、没落しかけのバークレア伯爵に嫁いだローザ。彼女は、自分に見合う男になろうともがく夫・エイドリアンを好ましく思っており、彼を支えることを決意する。そんな矢先、謎多きローザの父・ドルシア子爵の正体が、冤罪で処刑された元王太子であることが判明。「お前を鍛えたのは、どんな状況でも生き残らせるためだ」――ドルシア子爵がローザを厳しく育てたのには、驚きの目的が隠されていて…!?
私が死んで満足ですか?1
疎まれた令嬢の死と、残された人々の破滅について
伯爵令嬢ロロナ・リュースが事故死した。その知らせが舞い込んだのは、彼女が婚約者である王太子に婚約破棄を告げられた翌日のことだった。妹を虐げたなどと、いわれなき罪で糾弾されながら、その咎めをあっさり受け入れたロロナ。彼女は郊外の街道で横転した馬車の中、顔の潰れた遺体となって発見されたという。その死を知ったロロナの妹は喜んだ。「これで王太子は自分のもの」と。王太子は笑った。「もっと早く死んでくれればよかったのに」と。しかし、彼らは知らなかった。ロロナの死がもたらすものは、幸運だけではないということを……。
華麗に離縁してみせますわ!2
父の命令で、没落しかけのバークレア伯爵に嫁いだローザ。当初、ローザを毛嫌いしていた夫・エイドリアンは予想と大きくかけ離れた彼女の様子にだんだんと惹かれ、完璧すぎる淑女のローザに見合う男になろうと決意する。一方ローザは、エイドリアンの素直な部分を好ましく思っており、「父にとって役立つ男だと示して下さい」と離縁まで二年間の猶予を与える。そんな中、ローザを気に入ったアムンセル殿下が、彼女を側室にすると宣言して――!?
華麗に離縁してみせますわ!1
恋人のいたエイドリアンと結婚したローザ。「お前ほど醜い女はいないな。興ざめだ。」初夜でそんな言葉を投げつけられたものの、ただ父の命令で嫁いだだけの彼女にはエイドリアンへの好意はこれっぽっちもない。一刻も早く父の管理下から逃れるべく、お金を貯めて離縁して自由を手に入れようと奮起する。一方で、掃除に炊事、子供の世話、畑仕事に剣技と、なんでもこなす一本芯の通ったローザにエイドリアンはだんだん惹かれていくが...?