月泉きはる

月泉きはる

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星乃琴奈は、書道家の母に育てられた小学五年生。 最近は、世界の名所を調べるのに夢中だ。 そんな琴奈に、幼なじみの朝陽隼人が「魔女探し」を持ちかける。 結局魔女は見つからなかったのだが、魔女探しの翌日、隼人は変な夢を見たという。そして、なんだか具合が悪いらしい。 「隼人の夢は、妖魔が見せているものだ」 そう琴奈に伝えたのは、クラスメイトの宝月忍だった。 妖魔は、自分が見たい景色を見るまで、もとの世界に帰らないという。 その景色が何なのかを伝えるために、隼人におかしな夢を見せていると言うのだ。 その間、ずっと隼人に変な夢を見せ続けたら……休めない隼人の体が壊れちゃう! 妖魔の望む景色を再現するには、琴奈の持つ退魔の筆で、お札に場所の名前を書くこと。それを忍の持つ筆に取り込んで、お札に書かれた場所を、絵として描きあげることが必要なのだ。 妖魔の望む景色を「書く」退魔師・琴奈と お札に書かれた場所を「描く」退魔師・忍と 魔女探しのせいで妖魔に取りつかれて「死に急ぐ」幼なじみ・隼人(妖魔のことは信じない)。 妖魔をもとの場所に帰すため、世界の名所を書いて、描いて、それから死に急ぎ……は、しなくていい!
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文字数 49,263 最終更新日 2024.07.23 登録日 2024.07.23
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