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3001年1月。 シーオーグの国は、もう何年も前から氷塊が降って、海は氷海して、食べ物はだんだん 無くなり、火も使えなくなり、飢えに苦しみ、病気になり死んでいく者も増えてきました。とうとうオーグの国は、氷の世界となり誰もいなくなりました。 そして氷河の時代が続きました。 それから何年もの時が過ぎ、そんななかひとつの眩しい赤い光るものが、上空から氷海ヘ落ちてきました。海はあたり一面真っ赤になりました。そしてすごい爆音がして氷は メキメキという音とともに、ひび割れていきました。その間から赤い炎が、メラメラと 燃えていきました。氷は、炎で包まれてしまいました。 何日かが過ぎて氷は溶けていきました。そして赤い光るものが海の底の方で、静かにメラメラと燃え尽きました。海は、もとどおりになりました。あの赤い光るものは、美しい石になりました。そしてその石はキラキラと輝きました。その光は、海の底から地上へとまっすぐに光線となり、地上全体はその光で眩しく白く輝きました。そして地上の氷は、ゆっくりと溶けはじめました。何日か過ぎて地上はもとどおりになり、緑も戻りました。眠っていた花も、長い眠りから覚めました。 どこからか声が聞こえました。
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文字数 2,790 最終更新日 2024.07.05 登録日 2018.08.07
絵本 連載中 短編
雲ひとつない青空の下に、大きな木がありました。その木はもう何年も前から、この広い野原に立っています。 春には、森の動物たちが、その木の下に集まっておしゃべりしたり、お昼寝したり思い思いの事をして過ごします。 そして夏には、森の動物たちのお昼寝をする場所にちょうどいいのです。木が、風にゆられてゆらゆら揺れると すずしい風が、動物たちにあたるからです。 秋には、木の上にのって冬仕度の相談するのです。木の上からだと遠くの方までよく見えて、どこに食べ物のが あるかよくわかるからです。冬になると動物達 は、冬仕度してそれぞれの巣の中で過ごします。そして大きな木の下には動物達がいなくなりました。大きな木は、さみしそうです。だんだん風が強くなり、冷たい風になってきました。 何日かたって気温も下がりました。とうとう雪が降ってきて大きな木も、周りも雪でいっぱいになりました。まるで銀世界の中にいるみたいになってきました 。大きな木 は ひとりぼっちで、おもわず泣きたい気分になってきました。 どうしようもないので、眠ることにしました。ある晴れた日目が覚めたとき遠くから人の声が聞こえてきました。 「あの大きな木真っ白になってるね。クリスマスツリーみたいに見えるね。」と言っていました。「そうだね。でも何か寂しそうだね。」と言いました 。そして人の声は聞こえなくなりました。今日は風が強くて雪が吹雪いてもっと寒くなりました。大きな木はまた雪がおさまるまで眠ることにしました。今度は長くなりそうです。
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文字数 334 最終更新日 2020.06.27 登録日 2020.06.27
学校の帰り道に、よく見る三毛猫がいた。いつも気持ちよさそうに、寝そべっている。 たまに、僕の後ろからミャアミャア鳴きながらついてくる時もある。しばらく歩いて立ち止まって振り返ると、 少しびっくとして、鳴きやんだ。なぜか照れてるように見えた。気のせいかと思い、そのまま家に帰った。
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文字数 945 最終更新日 2019.02.11 登録日 2019.02.11
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