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ーーーいい人
周りに貼られたそのレッテルを保ち続けるため、必死に周りに媚び続ける人生に嫌気が差し、藤堂封斗は自らこの世を去ったーー
ーー筈だった。
意識を手放した次の瞬間、封斗はあまりに見覚えの無い場所にいた。
そこで出会った女神と名乗る者に、封斗は取引を持ちかけられる。
「お主は異界に転生させる。
これはもう揺るぎ無いのじゃが、それではお主がちと可哀想なのでな、一つ役立つ力でも与えておこう。そのかわり、何かを犠牲にせい。」
その問いかけに、封斗は即答した。
「じゃあ、名前以外の記憶で」
こうして、封斗の異世界生活が始まる。
すべての記憶を失い、今度こそ失敗しないように。
グロい描写はそこそこ入れるつもりなので、気を付けてください。
文字数 3,586
最終更新日 2018.07.17
登録日 2018.07.17
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