和奏 澄

和奏 澄

和奏澄(わかな すます)です。他サイトでも掲載しておりましたが、2024年11月からこちらでも掲載を始めました。宜しくお願いいたします。
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この部屋の中から眺めている世界は、本当に自分が生きるべき場所なのだろうか。 他人には分からない悩みを抱えて、諦めを繰り返しながら、自分の存在意義を全うして生き続けている人達の姿が目に入った。そんな『当たり前』のことが羨ましかった。 何もかも失って、自分だけが取り残されたような気持ちに陥り、『生きている意味』が分からくなってしまったボクは、最後に観たい景色を目指して空を飛んだ。 その旅先で出会った少女から、思いがけず『大切な何かを取り戻すきっかけ』と希望を与えらることになる。 もう一度、前を向いてみても良いかもしれない。 偶然にも、再びボクの前に姿を現した少女は『自分が抱える問題の答え合わせをする』為に行動を起こす。 「聞きたいことがあるんですけど、いまからお時間ありますか?」 それぞれの想いが、錯綜しながら結びついていく。 遠回りしても、カッコ悪くても良い。 少女に導かれるように、忘却したはずの記憶が蘇っていく。 ※この作品では「死んでしまった方が楽かもしれない」等の言葉が使われております。行為そのものを描いてはいませんが、予めご了承ください。
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小説 5,896 位 / 193,740件 現代文学 72 位 / 8,622件
文字数 76,283 最終更新日 2024.11.20 登録日 2024.11.02
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