身を引いたはずの聖女ですが、王子殿下に溺愛されています
人と異なる銀髪と赤い瞳で実の母親に厭われ、侯爵家の養女として育ったアナスタシア。そんな自分を慰めてくれたオーランド殿下に憧れ努力してきたアナスタシアだったが、妃候補を辞退し、オーランドへの想いを秘めたまま修道女になろうと決めていた。彼女の決意を知ったオーランドだが、婚約を進められない複雑な理由があるらしい。自分を信じて待っていて、と強く抱擁されたアナスタシアは、つなぎとめるように淫らな愛を注がれて―― 文庫だけの書き下ろし番外編も収録!
義兄ヴァンパイアは毒の乙女を囲い込む
半ヴァンパイアのユリアは、ヴァンパイアの長である伯父の屋敷に預けられて育ち、いとこで次期長の義兄ベルンハルトに想いを寄せている。互いに血を分け合い婚姻を結ぶ習わしのヴァンパイアだが、魔女の猛毒の血が流れるユリアは、義兄から血をもらうことはできても与えることはできない。叶わぬ恋を胸に秘めていたある日、ついに義兄の結婚の話が動きはじめた。あなたは彼に依存するよう仕向けられている――傷心していたところへ、そんな義兄の裏の顔を知らされたユリアは、兄離れを決意する。しかし、その変化に目敏く気づいた義兄に組み敷かれ、身も心も囚われて……。義兄のあふれる激情に抗うすべなし!?
御曹司の淫執愛にほだされてます
ある日、浮気相手と腕を組んで歩く、付き合い始めたばかりの恋人の姿を目撃した和香。目が合ったはずなのに弁明もなく無視され、呆然と立ち尽くす彼女をその場から連れ出したのは、かつて交際していた総司だった。五年前に訳あって引き裂かれた御曹司の彼とはもう二度と会うこともないだろうと思っていた。だが、恋人の裏切りに続く元カレとの偶然の再会に、自棄になった和香は「慰めてほしい」とけしかけ、総司と一夜を共にする。交際していた頃を鮮明に思い出させる仕草に懐かしさを覚えるが、総司と復縁することはできない。「もう会わない」とホテルを後にした和香だが、なぜか総司からのアプローチは続き……
金と銀の婚礼
臆病な聖女と初恋の王子様
人と異なる銀髪と赤い瞳で実の母親に厭われ、侯爵家の養女として育ったアナスタシア。自信を持てずにいた幼い自分を慰めてくれたオーランド殿下に憧れ努力してきたアナスタシアだったが、妃候補を辞退し、誰とも結婚せず殿下への想いを秘めておくことのできる修道女になろうと心を決めていた。そこへ、彼女の決意を知った殿下がやってくる。アナスタシアとの婚約を進められない複雑な理由があるらしい。自分を信じて待っていて、と強く抱擁されたアナスタシアは、繋ぎとめるように淫らな愛を注がれて――