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大手企業に勤務する高柳陽介は恋人に振られて人間不信になりかけていた。仕事帰りにたまたま見つけたBARに立ち寄り、オーナーの須崎龍一と出会った事で人生が大きく変化していく。
周りの空気を読み、当たり障りのない言葉を並べ、自分の感情を押し殺し、ポーカーフェイスを纏うことが当たり前になっていた陽介にとって、初対面にも関わらずズケズケと踏み込んでくるような言葉をかけてくる龍一の存在は不快でしかなかった。
「もう二度と来ない」そう言って店を後にしたはずだったのに…。運命の悪戯は再び2人を引き合わせ互いに引き寄せられるようにして、いがみ合いながらもその存在が気になっていく。嫌いだと思っていた男が気になって仕方がない。
こんな自分は知らない。まさかこの俺が男に惚れるとは…。あいつと出逢った事は偶然なのか運命なのか…?
文字数 24,734
最終更新日 2021.11.01
登録日 2021.10.11
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