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ずっと夢を追いかけていた。
両親のような素敵な恋愛をして結婚する、という夢を。
いつまでも互いを慈しみ、愛する──、
そんな両親の姿が偽りだったと知った私は、
私を消したいと思うようになる。
この世界ではないどこかに消えたい。
でも、死ぬのは怖いから、
消える方法を探そうと、……。
文字数 4,568
最終更新日 2020.11.09
登録日 2020.11.03
様々な視点から、いびつな人たちの今を独白形式で紡ぐ。
独白はやがて、毒に成るか、薬になるか。絡まる人間関係を描きます。
文字数 3,182
最終更新日 2020.10.24
登録日 2020.10.02
東堂瑠香(とうどうるか)は、三年間、一途に貴崎塁(きざきるい)を思い続けていた。自身の訳有な身の上もあり、片思いで満足しようとしていた。そんな瑠香の世話をやく従兄妹の沢咲幸也(さわさきゆきや)と放課後の教室で話していたその時、教室に不審者が乱入、瑠香は刃物で切り裂かれそうになった。それを守ろうとする幸也は瑠香をかばい、重体。瑠香は自責の念から自身の力を失くすため、死を選ぼうと自らの首元にナイフを刺した。死んだと思いつつ再び目が覚めた時、そこは幸也がいない世界、何か違和感しかないようで……。
違和感の正体を気にしながらも、高校卒業の最後の夏に何か思い出を作ろうと、放課後、学校近くの公園に塁を呼び出す事にした。急な用事で、約束の時間から三十分遅れて行くと、そこには貴崎塁が血まみれで横たわる姿があった。
貴崎塁は、駆け寄る瑠香を見て怯えながら息を引き取る。
ショックで意識を失った亜沙美が再び目を覚ました時…?!
タイムループ?
平行世界?
瑠香の力と、幸也と塁は、どうなる?
そして、別の世界線からの介入も?!
サスペンスとSFとミステリーミックス。瑠香はすべてを乗り越えられるか、その先には何があるのか。
文字数 1,445
最終更新日 2020.09.01
登録日 2020.09.01
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