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「赤銅の髪の魔術師」の後日談。
「お姫様は自分の名前を捨てたいようです。」の前日譚。
王女チェリエと騎士ヴィンドール。ふたりがまだ幼かった頃の話。
文字数 3,524
最終更新日 2024.01.06
登録日 2024.01.06
文字数 22,706
最終更新日 2023.10.17
登録日 2023.05.08
「術者がまず、心得なければいけないことは?」
「己の力の際限を知ること。心を平静に、取り乱さず、感情に流されず、死ぬことを恐れなければならない」
「よくできました。死にたくなければ決して忘れないように」
故郷を丸ごと焦土へと変えた大火事から、奇跡的に生き残れることができたファロウは当時まだ五歳。あやふやな記憶が覚えていたのは自分を助けた人物の顔ではなく、炎の熱気に揺らぐ鮮やかな赤銅色の長い髪だった。
その人が魔術士であるということはだいぶ後になってから知った。
憧れて。忘れられず自分も魔術士になることを決意した。
大火事の後、親戚の家に身を寄せてから数年後、今から三年前、偶然にも若き魔導師ゼルデティーズと出会った。
文字数 74,098
最終更新日 2023.04.30
登録日 2023.04.30
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