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京都市の市立中学校に通う吉井沙羅は,誰にも言えない悩みを抱えていた。耳を塞いでも、他の人の心の声がどうしても聞こえてくる。その聞こえてくるほとんどの声は、聴きたくないものだった。 学校では、なかなか前向きに生きることができなく、人のことでどうして自分だけが苦しまなければならないのかと思う。しかし、その嫌悪する力のおかげで、友の気持ちを救うことができることも知る。 高校へと進学し、嫌な力を振り切るようにテニスに取り組む。その力との付き合いにも慣れてきて、それが少しずつ自信に変わっていく。 その力によって、いろいろな出来事が舞い込む。それらを沙羅が、なんとか解決していきながら成長していく。そして、生きる目的について、人としてのあるべき姿に気付いていく。
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文字数 72,761 最終更新日 2024.09.20 登録日 2024.09.20
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