からげんき

からげんき

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ほんの少しだけこの現実を否定したかった。それで、扉を開けてしまった。  満員電車の中で日々の業務に疲れ果てた細麦歩は考える。  今の生活は決して良くなることはない。変わらない日々をこうして朽ちていくように、腐っていくように生きていく。  彼は厳しい社会人生活にようやく慣れ、この春社会人二年目に差し掛かっていた。 そんな歩の前に怪しげな扉が現れる。その扉をくぐってみると、そこは見たことのないガラクタばかりが置かれた怪しいバーだった。 沢山あるガラクタのうちのひとつである望遠鏡に何故か興味を持った歩はホコリ被った望遠鏡を覗く。 そんな望遠鏡の中には見えるはずのない景色が広がっている。 それに見とれ、その後顔をあげると、 歩は異世界に転移していた。  異世界転移?やっと楽に人生生きられるのか!?  そう思うのもつかの間、この世界は魔法もスキルもない美しくも厳しい世界だった。  人との出会い、別れ、超常現象、幻獣、絶景、そして異世界の謎。 時にはこれらにぶつかり、時にはこれらに助けられながらも歩は異世界を冒険する。そして、新しい世界に触れることで彼の凝り固まった心はほどけてゆく。 彼はなぜ異世界に飛ばされたのか?彼が見た風景はいったい何なのか?世界の謎を解き明かすことができるのか?本格異世界冒険ファンタジーが今始まる!
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小説 21,375 位 / 21,375件 ファンタジー 8,280 位 / 8,280件
登録日 2020.12.23
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