1
或る年の晩夏、私は人里離れた、もう天狗でも棲んで居そうな森の奥を歩いて居た。 この森だけに生息する、大変珍しい虫を探しに来たのだ。私は、研究者の端くれだ。然し、端くれでも研究成果を論文にすると言う仕事がある。その論文の内容を、私は自分の得意分野である「虫」にした。 ...
24h.ポイント 0pt
小説 191,477 位 / 191,477件 ホラー 6,845 位 / 6,845件
文字数 1,578 最終更新日 2019.06.10 登録日 2019.06.10
1