天束あいれ

天束あいれ

のんびりと脳内のファンタジーをつらつらと
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 成人式を直前に控えた引き籠り喪女――御堂憧子(みどうあこ)は、目が覚めるとふわふわと浮いていた。 「本当にごめんなさい。貴女が生まれてくるときに担当した神様がね、当時忙しすぎて細かく設定しなきゃいけない項目をノータッチで通しちゃって……貴女、ものすごく生きづらい人生じゃなかった?」  どうやら私は死んだらしい。見るからに自称神様のその人が言うには、今世の私は各種ステータスが異常な程に下限値を下回っていたらしい。身体は弱いし頭も弱いし何をしてもダメダメだった私の人生は、つまりはそういう不始末が原因だったとのこと。  せめてもの罪滅ぼしにと次の人生ではうんとラクさせてくれるらしい。  ありったけの潜在能力と自由な容姿を無償で提供してくれて――心機一転、これから始まる私の異世界人生!  なんて思ってた時期もありました。  物心ついたころには既に病弱で部屋から出れない引き籠り。そのままずるずると学校にも行けず、二十年近くも家族以外とまともに会話したことがないような引き籠りを拗らせた私が突然、しかも異世界で、独りで、社会復帰出来る筈もない。  結局、力はあっても引き籠るしか能がない人間なんだと諦めて、世界の果てで最低限暮らしていける環境を整えて引き籠り。不老長寿のアビリティも付加されていたし寿命が続く限界まで自堕落な生活をしていこうと決めた。そうするつもりだった。  ――だった。  何百年かして外を見たら国が出来ていて、ひょっこり顔を出したら角生えた人に見つかって、あーだこーだと扉の前で説明をされて状況を把握。  私――なんか魔王ってことになってるみたいです?
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小説 36,929 位 / 193,923件 ファンタジー 5,511 位 / 44,505件
文字数 113,288 最終更新日 2023.01.12 登録日 2018.06.25
「――私、結婚するの」  幼馴染の突然の婚約発表にやけ酒を飲んだ帰り道、枢沢彰悟は迫りくるヘッドライトを認識した直後にこの世を去った。  気が付いたら奇妙な空間。自称神様らしき女神の手によって転生することになった。  幼馴染とは運命の赤い糸で結ばれてたと思ったんだけどなあ。女神様も頑張れとか言ってるし、新しく生まれ変わった世界で探してみますか!
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文字数 272,403 最終更新日 2023.01.11 登録日 2017.11.25
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