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またたくまに時は流れて行った。達夫が昭島東署から現在の武蔵野南署の捜査一係に一つの班の班長として赴任して一年が過ぎようとしていた。昭島東署でのあの曜子の事件の終結を見てからこの春で四年になる。達夫も三十二歳となり、昨年の秋に長女、美穂が産まれて居、美穂子はまだ産休が明けて無かった。産休が明ける頃美穂子の母親、河原美佐子五十八歳が達夫夫婦と同居する事が決まっていて達夫のマンションは賑やかに成りそうだ。
シンスケも勿論元気である。
圭子はキャリア上がりとあってか昭島東署捜査一課主任係長としてその手腕を奮っている。
真岡は何とこの春キイコと結婚が決まって居、元々キャリア組な事もあり、警視庁捜査一課二係の係長として昨年の十月に転任となっていた。
組織は動きを止めない。身体中を勢いよく通い巡る血管の血液の様に。それは止まらない。
その組織の黒い部分の蠢きはいつの世も有るが、達夫の様に捜査の末端で日々犯罪と真摯に向き合い戦う者が圧倒的に多いのだ。だがそんな中にも残念ながら悪は目を出す。捜査員も人の子である。甘い誘惑に負ける捜査員も居る事は事実だ。
達夫の昭島東署の仲間達は夫々の居場所で活躍をしている。
文字数 21,851
最終更新日 2019.01.31
登録日 2019.01.31
文字数 28,728
最終更新日 2019.01.10
登録日 2018.10.21
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文字数 9,713
最終更新日 2018.12.04
登録日 2018.11.15
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