花火と一緒に散ったのは、あの夏の記憶だった
事故で陸上競技を断念した杉山秀俊は、新聞部で腐った日々を送っていた。そんな彼に、クラスメイトの霧島野々葉は毎日のようにまとわりついてくる。頭がよくて、他校にも知られるほど可愛い彼女だが、秀俊には単なる鬱陶しい存在だった。あるとき、秀俊は新聞部の企画で、都市伝説「記憶喰い」を取材することになった。「記憶喰い」とは、嫌な思い出を「食べて」、忘れさせてくれる存在らしい。そんな折、企画を知った野々葉が秀俊のもとにやってきて告げた。「実は私、記憶喰いに記憶を食べてもらったことがあるんだ」
強くてニューゲーム!4
VRMMORPG「ドラゴンズクロンヌ」で№1チームを決める大会に、見事本選グループリーグ出場を果たした放課後DC部。だが、エドガーに笑顔はない。彼は、かつての敗北を恨みに思うジキルに脅されていたのだ。「エドガーがアランであるとばらされたくなければ、自分と戦うまで一人で戦い抜け」と。大会という多くの観客がいる中で復讐を果たそうとするジキルの要求に、エドガーは屈してしまう。チーム戦でひとりで戦おうとする彼に、当然仲間の目は徐々に厳しくなる。しかし、それでも彼は戦うのをやめない。ジキルへの勝利こそ、自分と仲間たちの関係を守れると信じたから――
強くてニューゲーム!3
VRMMORPG「ドラゴンズクロンヌ」で、№1チームを決める大会の開催が告知された。高校生の江戸川蘭たち「放課後DC部」も、ダメ元でエントリーする。しかし蘭には一つ問題があった。スポンサーの要請により、メインキャラの「アラン」でもこの大会に参加するのだ。友情と仕事、どちらを優先させるべきか。蘭の決心がつかないまま、大会は始まってしまう。そして数々のトラブルの結果……蘭はアランとして、放課後DC部相手に本選出場を懸けた本気の戦いを仕掛けるハメになり――
強くてニューゲーム!2
VRMMORPG「ドラゴンズクロンヌ」で、最強と名高い「アラン」。そして、一からやり直してクラスメイトとパーティを組んでいる「エドガー」。男子高校生「江戸川蘭」は、この二つのキャラを使い分け、日々ゲームを楽しんでいた。そんな彼があるとき、アランとしての仕事でグラビア撮影をすることに。だが、ひとりではない。相手役に、人気№2の妖艶女性魔術師「クロシエ」がいた。ライバル関係にある二人は、撮影の現場でもつい張り合ってしまい――
強くてニューゲーム!
とある人気実況プレイヤーのVRMMO奮闘記
目立たない男子高校生「江戸川蘭」は、VRMMORPG「ドラゴンズクロンヌ」では、実力No.1プレイヤー「アラン」として莫大な富と名声を得ていた。あるとき、クラスメイトとそのゲームで一緒に遊ぶことになった彼。しかし、ゲーム内の超有名人「アラン」が自分だとばれたら厄介なのは明白。そこで、新しいアバター「エドガー」を作り、正体を隠したまま、クラスメイトと冒険を始める。だが超一流の実力は、たとえレベルが1であっても隠しきれるものではなく――