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萱野花恵(かやのはなえ)は、ただのOLである。
今日も不機嫌な表情を取りつくろうわけもなく仕事を淡々とする。
「今日、飲みに行かないか?」「結構です」
今日も私は営業部一番の美男子である彼の誘いを断る。
しかし、ある日後輩に「一回だけ"いいですよ"って言ってみるのはどうですか?」なんて提案をされても曲げる事はない。
それでも私は今日も、断るのである。
頑ななOLとヘタレサラリーマンの攻防戦。
登録日 2014.09.25
「あぁぁぁ!頼む、本当に攻撃式の魔術だけは止めてください、俺、魔力ゼロだから!てか今、水晶も持ってないし防御とか無理、無理!!」
「ま、じゅつ?魔力?あ、あの…すみません…」
魔術の使えない男、テオドール=シャットンと、天涯孤独の身の上の気弱な迷い子、天草梨華のどこにでもある、情けない恋愛事情。
登録日 2014.11.05
―――ずっと届かないラブレターを書いていたんだ。
一条千花は、フェロモン爆発小説家の叔父と、シスコン気味の弟を世話に明け暮れていた。
ささやかで地味な日常に一人の男が千花の日常を鈍器のような衝撃を与えてくる。
夢のなかで会ったことがあるなんて電波発言をしている男を、適当にあしらうつもりだったのに!!
「君と最初から恋がしたい」
あなたは 一体、私に何をもとめてるというの!?
ウキウキパッションピンクな幼馴染や、ちょっと言動が怪しい友人の危ない発言も加速してくる!!
あなたは電波だし!オジさんは相変わらずめちゃくちゃだし!!
いつもどおりでよかった日常はいつもより少しだけ変わり出した。
登録日 2016.08.04
「いいですよ」それが”人のよい”OL、小崎香澄の常套句である。
貼りつけた笑み、打算的な考えを頭の中でめぐらせながら"幸せ"になることを目標に日々を謳歌していた。
しかし、どうにもならない事が世の中にあることをどことなく理解していた。
笑っていれば幸せはやってくると信じている女と、器用貧乏を極めているどうしようもない男の、よくある話の一部。
登録日 2017.02.11
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