四つ子の三男であるつぐみが働くのは、夜にしか開かない一風変わった相談室。そこに集まる生徒達の相談も、「絵画の少女を笑わせたい」だの「自分の恋心を捨てたい」だの奇妙なものばかり。つぐみは兄弟を巻き込み、生徒達のおかしな悩みを解決するため奔走するが……?
なにかが決定的におかしい学校で働く、少し歪な関係の兄弟達。“兄弟愛と呼ぶには醜くて、恋と呼ぶには曖昧すぎる”感情に振り回されながらも、彼らは生徒達の悩みを介して己自身と向き合っていく。
文字数 44,110
最終更新日 2023.06.07
登録日 2023.05.27