毒を喰らわば皿まで2
日本人男性だった前世の記憶を持つアンドリムは、ここパルセミス王国が乙女ゲームの世界だと気づき、王太子達によって身を滅ぼされるという運命に抗っていく。順調にゲームの攻略対象達を取り込み、ライバルでもあった騎士団長のヨルガとも近しい仲になったきたところ、アンドリムとその娘・ジュリエッタを亡き者にしようとする計画が勃発。ヨルガ達が企みに気付き、阻止しようと動くが――
毒を喰らわば皿まで1
竜の恩恵を受けるパルセミス王国。その国の悪の宰相・アンドリムは、娘が王太子に婚約破棄されたことで前世を思い出す。同時に、ここが前世で流行していた乙女ゲームの世界であること、娘は最後に王太子に処刑される悪役令嬢で、自分は彼女と共に身を滅ぼされる運命にあることに気が付いた。そんなことは許せないと、アンドリムは策略をめぐらせ、王太子側の人間であるゲームの攻略対象達を陥れていく。ついには、ライバルでもあった清廉な騎士団長を自身の魅力で籠絡し――
砂漠の夜は眠らない
砂漠の街・ハレダーン。そこで暮らす物語の紡ぎ手・シェイドは、不眠の領主を眠らせるという任務を与えられ、王宮に招かれる。領主・アクラムは補佐役である弟に命を狙われ、眠れぬ日々を過ごしていた。シェイドはアクラムを眠らせるため、あらゆる物語を語り聞かせるが、これといって効果はなし。『他にできることはないのか』とアクラムに挑発され、シェイドは己の身体を使うという強硬手段に出るが…?
大魔導師さまのお世話係になりまして
記憶喪失の青年・ネモフィラは、行き倒れていたところをとある魔導師に救われる。しかし、その美しく偉大な大魔導師さま――イラは、驚くほど身の回りのことが出来ない「生活力ゼロ人間」だった! 記憶を取り戻すまでの間、お世話係としてイラの家に居候することになったネモフィラだが、飄々とした態度のイラが時折見せる寂しげな表情が気になって……。