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「判決、被告人を異界流しとする」。突然拉致された主人公、■■に告げられたこの言葉は、思いもよらないものだった。自分の知らないところで、自分の知らない嫌な何かが動いていた。
「今まで祖国のために、戦地で頑張って戦ってきたじゃないか。急にこんなの、おかしいだろ!!」
その言葉に耳を貸すものは、その宮廷裁判所に一人もいない。……全員グルだったのだ。
必死の抵抗も虚しく、問答無用で即刻、異界流しの刑に処されることとなった。
目を覚ましたの■■が見たものは、自分が見てきた<二界>とは全く違う建造物が立ち並ぶ<一界>の景色。その『空気中に魔力が一切ない』という絶望的な世界で、■■は生きていくことを強いられる。
何故か魔力がないのに魔法を使えるようになり。
なんやかんやで警察に追われ、なんやかんやで一躍、全国指名手配犯となる。
旅の途中で手に入れた同じような境遇の仲間、守屋に連れられ、■■は「裏国営ヤクザ」という日本国家の裏の組織に加入することになり。
なんやかんやで組織内でも成り上がる。
やがて■■は目指す。
自分を追放したあいつらのもとを。
やがて■■は知ることになる。
<一界>、<二界>と区切られた界、そして魔力の真実を。
登録日 2021.05.15
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