生まれつき色を認識できない少年 淡墨 灰。
彼はその病によって色の判断がつかず、子供の頃から孤独感を感じていた。
ある日、目の手術が受けられるようになったが、失敗した時に失明してしまうことから、なかなか決心できないでいた。
そんな時同じ病院にやってきたのは、灰とは対照的に明るい少女 朝比奈 菜乃花だった。
彼女は難病であるALSを患っているが、病院で灰と出会い、自らの病が身体を蝕む前に彼に「色」の美しさを情景豊かに伝えることを決心した。
この話は、そんな少年少女の悲しくも明るい物語である。
文字数 6,478
最終更新日 2019.01.11
登録日 2019.01.08