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ファンタジー 連載中 長編
この世界では人間の体の一部に【華墨】<かぼく>という花の形の印が生まれつき入っている。 一人につき華墨は2種まで入ることがあり、華墨の位置は人により異なる。 その花が示すものとは、その人間の属性、性格、特徴であるが、それが全てでは無い。 一般的には、血縁関係による遺伝・環境・大きな病気や怪我 によって花の種類が決まり、歳をとる過程で種類が変化することもある。 ただし変化しても体に元々あった最初の華墨が消える訳ではなく、そのまま薄く残り新しい華墨が同じ場所に表れる。 日本では華墨として体に表れる花は約100種類あり、その組み合わせも多種多様である。 例として、親の華墨が梅と桜であれば子も生まれつきは同じ色の梅か桜、又は両方になる。 このような生まれつきの華墨を【源華】<げんか>と呼ぶ。 故に、同じ源華が入っている者のルーツを辿ればどこかで交わっている可能性がある。 特殊遺伝では親子で花の色が異なったり、全く関連のしない花が入ることもある。 特殊遺伝の原因については明らかになっていない。 19XX年3月3日の日本。 生まれた梅乃の首には梅の華墨があった。 その4歳の誕生日に両親が姿を消した。 同じ年、世界中で特定の華墨が入った人間が消える事件が相次いだ。 そのような事件を【華罪】<かざい>という。 それから10年、14歳になる梅乃は両親の捜すため、新たな華罪を防ぐため、華罪専門の警察官である【華罪捜査官】になり、悪と闘う。
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文字数 70,375 最終更新日 2021.03.21 登録日 2020.04.03
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