ツバサ

ツバサ

ラノベが大好きで暇さえあれば何か面白い書籍は無いか探している人 初めて投稿するので、色々と頑張りたいです。
1
 人間50年、長く生きれば納得がいかない結末や、自分の意思で選ぶ事が出来ない選択肢に涙する事くらいある。  未来を、過去を変える事が出来るならば・・・・・誰もが一度は願う夢物語。  俺は十分苦しんだ、人生もそろそろ幕でいいよな?  駅のプラットホームで、これからどうしようかと悩んでいると、自分と同じ淀んだ目をした少女が目の前を通り過ぎた。  「まもなく、1番線を電車が通過します。危険ですから、黄色い線から身を乗り出す事の無い様お気を付けください」  その少女は歩みを止めない ・・・・もしかしてコレ、あかんやつじゃ?  財布の中身だって一食分も残って無い、守る物も未来への希望もどこかに置き忘れた。  最後くらいは自分で決断して、自分で変えてみたい!  走り出すと同時に一瞬、遠い過去が頭を通り過ぎていった。  あの時にどうして、一歩踏み出せなかったんだろうか?  ホームから路線に踏み出し、落下寸前だった少女を、強引に引き寄せ・・・入れ替わる時に告げた 「その結末は俺が許さない!!」  自己満足なの分かっていたが、路線に落下しながら俺は、人生で一番満足していたのだ。 「なんだソレ?つまんねぇ人生だなぁ!おい」  意識が戻った時に初めて聞かされたのは、そんな罵倒の言葉だった。  「俺はハッピーエンド専門なんだ、お前は・・・アレだ、もう少しがんばりましょうって奴だな」  全周囲見渡す限り真っ白な空間で、唯一目の前に浮かんでいる、豆電球くらいの小さな光が語りかけてくる。    「まぁ、パッとしない人生だったけど、最後に逆転ホームラン?飛んだのはお前だったけどな!」  「だからよぉ!その結末は俺も許せねぇなぁ!おい!!」  ここから人生がもう一度・・・・廻り始めた
24h.ポイント 0pt
小説 193,122 位 / 193,122件 ファンタジー 44,414 位 / 44,414件
文字数 46,481 最終更新日 2016.11.27 登録日 2016.08.07
1