ひっそり静かに生きていきたい2
神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
神様に不幸な境遇を同情され、異世界へ来た少女、津々井文乃(ツツイフミノ)。彼女は、無生物ならなんでも収納できるスキル「アイテムボックス」と異世界の知識が載った大事典を神様から貰う。人間不信のフミノはそれらを駆使しつつ、唯一心を許す友人のリディナとともに、冒険者として気ままに旅をしていた。二人が求めるのは、目立たず平穏な生活。ただ、困った人々を見て放っておける性格でもなかった。魔物を大量に討伐したり、越えるのが大変な山にトンネルを掘ったり、強欲な領主に苦しめられている人々が他国へ逃亡するのに手を貸したり、魔法に関する世間の常識を大きく変える知識を広めたり。徐々に人助けの規模が大きくなっていくせいで、とうとう隠していた能力が知られてしまい――
ひっそり静かに生きていきたい
神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
神様に不幸な境遇を同情され、異世界へ行くことになった14歳の少女、津々井文乃(ツツイフミノ)。彼女はそのとき神様から、無生物ならなんでも収納できるスキル「アイテムボックス」と異世界の知識が載った大事典を貰う。人間不信のフミノは、それらを駆使しつつ、他人から距離を取る日々を送っていた。しかし、あるときメイド見習いの少女、リディナを魔狼から助けたことで、状況が一変する。行き場がないと話す彼女と共同生活をすることになったのだ。突然始まった二人暮らしだが、他人との交渉はリディナがやってくれるし、読書が共通の趣味ということもあり、フミノにとっては心地のいいものだった――