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愛がない、愛されない
言葉がない、伝えない
答えがない、答えない
積み重ねて築き上げた、
私の心の城の中。
誰も傷つけないための、
嘘の鎧は重すぎた。
外した生身は赤子のようで、
風はその身を血に染める
言いたい言葉は掻き消され、
嘘のうわべが揺蕩い残る
私は僕で、僕はあなた。
あなたは君で、君は自分。
自分は誰かで、誰かは私。
ガラスのコップは床に散り、
食事は口で灰になる。
太陽は私を焦がし、
月は私を凍らせる。
歩んだ先は崖の上、
戻る道は沼に飲まれる。
誰かのせいで死ぬのでなくて、
私のせいで死ぬのです。
私がここで死ぬのなら、
あなたは死なずに済むのでしょう。
あなたを救う誰かのために、
私はここで散るのです。
私はここで告白しよう。
私が抱える家族の事を、
私が作った家族の事を、
私の鎧で、私の嘘で、
私の劔で、私の声で、
私を語れる私の全て。
文字数 1,668
最終更新日 2018.04.03
登録日 2018.04.03
科学技術の発展によって、夢の中で生きて、夢の中で死ぬことが出来るようになった世界。
その世界では、誰もが法律によって生かされる。
すべての人の夢は人工的に一つの夢につながり、統一、修正されながら幸せな一生を送る夢を見せられるのだが
天地が割れ裂ける災害とともに怪物が生まれ、その時から人々が目覚め始めた。
そして、力に目覚めた者も……
異能者による怪物狩りが、今始まる!
文字数 6,630
最終更新日 2017.08.22
登録日 2016.11.29
死者が集う掲示板。
人呼んで「死望録」
今日も書き込まれる悲しみと絶望に満ちた彼らの言葉を
吐き気がするまで召し上がれ?
文字数 2,271
最終更新日 2017.06.12
登録日 2016.12.12
一度でも見聞きしたものなら完全に記憶する能力を持つ錬金術師、夜ヶ丘梟。
彼が営む何でも屋「獏睡」に来れば、《一生に一度だけ》どんな願いも叶えてもらえる、という噂がある。
しかし、その代わりに、店主の望む代償を払わなければいけない。
たとえそれが命であったとしても……
そんな噂の怪しいお店に、今日も悩み惑う客が来る………
「ようこそ、『何でも屋 獏睡』へ
ご注文は何でしょう?
どんな事でも、対価に見合うだけ働きましょう。」
文字数 9,057
最終更新日 2017.02.08
登録日 2016.11.28
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