1
「どうか君の力を貸して欲しい。」 いかにも貴族という風体の男はそう言うと、おもむろに濡れた地面に両膝を付いた。更に流れるように両手をつき頭を下げたではないか。 五体投地ーー土下座である。 商人見習いの少年ジンは亡き祖母から魔素士の力を受け継ぐも、家業の商家を手伝い平凡な日々を送っていた。 ひょんな事から突然現れた貴族の男に泣きつかれ、押し切られる形である山間の領地で起きた怪異事件の解決に乗り出す羽目になる。
24h.ポイント 0pt
小説 191,481 位 / 191,481件 ファンタジー 44,250 位 / 44,250件
文字数 2,216 最終更新日 2023.10.23 登録日 2023.10.23
1