香辛料レッド

香辛料レッド

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オタク気質なのに強気な性格、誰からも愛されることのなかった主人公に同情した女神は二つのチートを与えて異世界に送り出した。 ひとつは成長する歓びを与えるための《獲得EXP増加傾向》 異世界ではゲームのように、モンスターを倒してステータスを強化していく。 人より早く強くなり、戦う限りいつかは最強にまで至る可能性もあるチート――。 だが主人公は臆病風に吹かれるのは性に合わないと、レベル1のスタート時点から神様相手に喧嘩をふっかける命知らず。 もうひとつは――、 「キミの幸福で愉快な第二の人生はボクによって約束された! なんて。まぁね、ほどほどによろしくたのむよ」 全能の女神が仲間になってくれるらしい。 だが女神はボクっ娘で、幼女で、生意気で、守備範囲外で、なにより致命的に主人公と歩く姿が父娘にしか見えなかった。 主人公はハーレムを作るのが夢だった……だからありがとう神様、今までありがとう。 そしてさよならだ。 「まて! まっておかしい! ボクを保育園においていくのはやめろ! ちょ、オマエッ本気で……おまっ……うえっ! ゔっ、ぐすっ、ま゛っでよ゛〜……! やだよ゛〜……!」 ※この作品は『小説家になろう』『カクヨム』『ノベプラ』様にも掲載しています。
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文字数 28,763 最終更新日 2024.01.31 登録日 2024.01.22
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