まこと、時代錯誤と言わざるを得ない。
時は、平政《へいせい》。
新田流《しんでんりゅう》、新田誠志郎なる若武者は父の仇を討つべく、
虎流剣《こりゅうけん》、松尾文台と対峙する。
仇討ちとは、人の道として人を殺めることである。
互いに侍の誇りを賭け、真剣勝負に挑む。
またこの勝負には、道場剣道と戦場剣術の戦いという側面もあった。
スポーツとして合理化を果たした道場剣か?
時代に抗う戦場剣か?
また、密かにその血闘を見守る影が1つ。
錯綜する剣と剣の戦いは、いかな決着を迎えるのか?
いずれにせよ、血を見ずには済むまいて。