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その蔵は、夢で見ていた蔵そのものだった。 大学生の雪は、何度も夢に出てくる蔵と、夢の中で嗅ぐ「香り」の正体を探るために祖父の家へやってきた。 その蔵で「月之丞」と名乗る幽霊らしき男と出会うが、彼は雪に出会うなり、「裏切り者!」と罵る。 蔵の管理をする叔父の話から、雪は200年前にその家で暮らしていた「雪」という女性が見た光景を夢として見ているのだと気づき、月之丞に「自分は別人だ」と伝えるが、彼は信じてくれない。 雪は信じてもらうために、彼を蔵の外へ連れ出すことにする。 ※この作品は、エブリスタ・小説家になろう・カクヨムにも掲載しています。
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文字数 12,610 最終更新日 2018.11.25 登録日 2018.11.23
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