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SF 連載中 長編 R15
ここで負けて死ぬと言うのなら、それでも良かった。 名誉の殉死を望む者なら誰だってそうだ。幻獣/河鹿喜八もその一人だった。 2025年夏、塔の都《カグラ特別行政区》。 一年前の決戦を経て、戦闘能力を喪失した河鹿喜八は戦力外通告を受け、防災庁の公務員をクビになり無職になった。人生に絶望した河鹿喜八は、母の死というトラウマを克服できず途方に暮れ、生きる意味を失くし海で入水自殺を図る。 その時、浜辺から《きはち》《たすけて》の声を聞き自殺を思い止まった河鹿喜八が見たのは、打ち上げられた巨獣の幼体だった。 突如として閃光を放ち、巨獣は人間の少女へ変態を果たす。少女は言う。 「妾は河津亜美。ご主人様に出会う為に産まれてきた」 少女との出会いが、河鹿喜八の落ちぶれた人生に転機をもたらし――!?
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文字数 61,680 最終更新日 2024.08.03 登録日 2024.08.03
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