黒川ねこ

黒川ねこ

執筆練習や文に残したいことを小説にして投稿しています。現在小説研修中です。読みにくいと思いますが、読むモノが無いついでに見ていただけたら幸いです。
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恋愛 完結 ショートショート R18
「アズナ、僕の妃になってくれないだろうか?」 「えっ……⁈」  ここは、水の都・ウェールズ王国。第一王子エクセル・ウェールズ様の私室。 そこには、エクセル様と、幼馴染である私がいました。 「そ、そんな急に言われても……」 「もちろん無理にとは言わないよ。だけど……僕は本気で考えているんだ」 「は、はい……」 ど、どうしよう……私は内心焦っていた。 こ、こんなの断れるわけが無いじゃないですか!エクセル様は私の初恋の人なのです。小さい頃からずっと好き。でも、身分の違いから諦めていました。 でも、こんな形で告白されるなんて……嬉しいけど……恥ずかしいですよぉ~! 「で、でも私なんかが妃になったら大変ですよ?」 「大丈夫さ!僕は君とならやっていける自信がある!」 うぅ……そんな真っ直ぐな目で見られたら断れないじゃないですかぁ~!ずるいですよぉ~! 「……わ、わかりました!その告白お受けします!」 そんな事がありまして、私の婚約者は王子様になってしまったのでした。 それから数年経ち、私は20歳になりました。そして今日は結婚式の日。 「アズナ……綺麗だよ……」 「そ、そんな見ないでください……」 純白のドレスに身を包み、姿見で自分の姿を確認していると突然後ろから抱きしめられてしまいました。振り向くとそこには王子様のエクセル様の姿がありました。 「そんなこと言わずにもっとよく見せてくれないか?」 「うぅ……恥ずかしいですよぉ~……」エクセル様は私から離れると今度は手を取り指輪をはめてくれました。 「それじゃあ行こうか?」 「は、はい!」 私とエクセル様は結婚式の会場に向かいました。道中では街の人たちから祝福の言葉を頂いてとても嬉しかったです。 式場に着くと既に大勢の人がいました。その中にはお父様やお母様の姿もありました。私たちに気がついた二人は笑顔で手を振ってきました。私は照れながら手を振り返します。隣を見るとエクセル様も同じようにしていました。 いよいよ結婚式が始まりました。神父様に誓いの言葉を復唱され、いよいよキスをして指輪を交換します。お互いの指に指輪をはめると拍手が起こりました。そして教会の外に出て、外で待っている馬車に乗り込みました。 御者さんが馬を走らせ始め、ゆっくりと進み始めます。
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文字数 1,410 最終更新日 2023.10.20 登録日 2023.10.20
恋愛 完結 ショートショート R15
クロノは、ただの人間じゃありませんでした。 少女は、魔王に育てられた、元異国のお姫様だったのです。 「魔王様から伝言を預かっています」 と、クロノは勇者に告げます。 「『お主が真なる勇者なら、クロノにどうか人間の暮らしを教えてやってくれ』……そうおっしゃていました」 「…………」 勇者は何も言いません。 ただ黙ったまま、剣を構えました。 そして、戦いが始まりました。勇者の剣技はとても鋭く、とても重いものでした。 しかし、そのすべてをクロノはいなし続けます。 まるで、赤子の手を捻るかのように、余裕でいなしていきます。 やがて、勇者のほうが先に限界を迎えてしまいました。 ぜぇはぁと息を切らす勇者に対し、クロノはまったく呼吸を乱していないどころか、汗一つかいていません。 「……っ!」 その事実に、勇者は悔しげに歯噛みします。 そんな勇者に向けて、クロノは静かに語り掛けます。 「……私はかつて、この魔界を支配する人間界の姫でした。ですが、ある日突然、魔族たちが私の国へと攻め込んできたのです。理由はわかりません。彼らは私を攫い、人質として交渉の材料にしたのでしょう。私が攫われたと知ったお父様やお母様、お兄様たちは、私を助けるために必死に戦ってくれました。でも……結局、助け出すことはできませんでした……なら魔王をしめるのは、やっぱ私しか居ないと思いました」 「……はい?」 突然の話に、思わず聞き返す勇者。 すると、クロノは少し恥ずかしそうにしながら、こう答えました。 「つまりですね?魔王様は私を危険人物と認定して人間界に追放し、代わりにあなたを寄越してきたわけですよ!まったくもう!!」 ぷんすこと怒るクロノに対して、勇者は思わずぽかんと口を開けてしまいます。 それからしばらくして、ようやく理解が追いついたのか、彼は笑いだしました。 それは嘲笑などではなく、どこか楽しそうな笑い声です。 ひとしきり笑った後、勇者はゆっくりと剣を下ろしました。 そんな彼に向かって、クロノもまた構えを解きます。 そしてはクロノは言いました。 「さて、どうしますか?このまま私に殺されてみますか?」 その言葉に、勇者は再び笑い出します。 今度は先ほどよりも大きな声です。 しばらく笑って満足したあと、勇者は大きく息を吸い込んで、ゆっくりと吐き出してから口を開きました。 「いや、やめとくぜ。俺はあんたを殺すためにここに来たんじゃないしな」 そう言って、勇者はそのまま踵を返して歩き始めました。その後ろを追いかけるように、クロノも付いてきます。 そうして二人は一緒に旅をすることになりました。
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文字数 9,042 最終更新日 2023.10.14 登録日 2023.10.14
恋愛 完結 長編 R18
執事やメイドに囲まれ、私は地面に倒れこむ。痛みで意識が朦朧として来る中、誰かが私を抱きかかえた。 「お・・・じょ・・さ、ま」 私を抱き抱えたのはお父様だった。 血だらけの私を見て涙を流しながら何度も私の名前を呼んでいる。 ああ、お父様も泣いているんだ。ごめんね……私がクーデリアの婚約者を奪ったばかりに……ごめんなさい。
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文字数 61,184 最終更新日 2023.06.16 登録日 2023.06.16
恋愛 完結 短編 R18
※R18要素あります。 恋が叶い充実している中、魔王に洗脳されNTRされてしまいます。
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文字数 3,104 最終更新日 2023.06.15 登録日 2023.06.15
魔法学園卒業後のことでした。 私(エターニャ)と婚約するはずだった幼馴染のアレンは既に妹のナターシャと婚約をしていた。私はショックを受けて寝込んでる…… なんて、今頃お二人方は思ってるのかしらね。
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文字数 14,618 最終更新日 2023.06.14 登録日 2023.06.14
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