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目を閉じれば聞こえてくる水の音 ふわりと髪を揺する優しい風 万物を育てる豊かな地 夜には全てを照らしだす炎 お腹がすけば望んだものを 宝石、服、靴、身につける物は全て一級品 身の回りの事も侍女がいるからやらなくていい ただ、大人しく ただ、勤勉に ただ、朗らかに ただ、寛容に ただ、ただ笑っていればいい そんな誰しもが羨むここ精霊子の宮。 ここでの生活はまるで、まるで                 死んでいるみたい
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文字数 3,704 最終更新日 2021.10.06 登録日 2021.10.04
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