転生幼女、レベル782 3
ケットシーさんと行く、やりたい放題のんびり生活日誌
私、転生幼女クリスティーナ(10歳)。転生前はアラサーOLとして地味に暮らしてたんだけど、今では人類最強幼女としてほうぼうを騒がせてるんだよね……とほほん。それはさておき、大変なことが起きたんだ。というのも、私の実のお父さんである皇帝が、師匠のアルマさんに兵を向けてしまってさ。ちなみにその理由は、攫われた私を救うため……って勘違いにもほどがあるよ! ともかくお父さんを止めるには、いろいろ訳あって冒険者ランクを上げるのが良いっぽい。よーし、可愛い女の子の冒険者の、剣士のオーロラさん、赤魔導士のオリヴィアさんに協力してもらって、最速でランクアップを目指そう!
転生幼女、レベル782 2
ケットシーさんと行く、やりたい放題のんびり生活日誌
私、転生幼女クリスティーナ(10歳)。可愛いモフモフに囲まれて、ほのぼのスローライフを送りたいって思ってたのに、懐いてくるのはマッチョな猫又だし、私自身が人類最強っていうし、もうめちゃくちゃだよ~! ……と、そんなこんなで意気消沈中の私だけど、いつだって癒やしてくれるのは美味しい物だよね。というわけで料理を作っては、みんなにも振る舞っていたんだ。ん? 料理を食べた人たち、変なことになってない? ケットシーさんも、弱小冒険者さんも、農民さんたちも無双しまくってるんだけど!? えーん、私の手料理、どうなってるの!?
転生幼女、レベル782
ケットシーさんと行く、やりたい放題のんびり生活日誌
ひょんなことから異世界に転生し、皇帝の101番目の庶子として生まれたクリスティーナ。庶子という境遇にもかかわらず、それはそれは可愛がられていた彼女だったが、国の財政難のあおりを受けて、10歳にして辺境貴族の養子とされてしまう。そこからはいわゆるテンプレの通りの、ありふれた不幸の連続。ありふれた義親からのイジメ、ありふれた家からの追放、ありふれた魔獣ひしめく森の中に置き去り、そしてありふれた絶体絶命。ただ一つだけありふれていなかったのは――彼女のレベルが782で、無自覚に人類最強だったこと。それに加えて、猫の魔物ケットシーさんに異常に懐かれているということだった。これは、転生幼女とケットシーさんによる、やりたい放題でほのぼのとした(時折殺伐とする)、異世界冒険物語である。