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…昔の話。いや、どっちかと言うと伝説の類だろう。
今、私達が住んでいる世界。そのずーっとずーっと上。そこには天界たる世界が存在すると言われている。その世界には神様だけが通行を許可されており、人間が足を踏み入れることを拒む。だから、通常人間はそこへはいけない。
…だが、稀に、そこへ足を踏み入れることを何故か許可されている人間が居る。だからって喜々としてそこへ向かった者は何か期待外れだったような顔で「雲と建物と地平線しかなかった」と言っていることから、そこまで特別扱いはされていない。
だが、その者らは曲がりなりでもまれにしか存在しない。それも踏まえて人達は彼らの事をこう呼ぶ―――。
―――『空往き者』と。
文字数 2,586
最終更新日 2016.08.16
登録日 2016.08.16
……………あー。えーと。
俺の名前はフウマ。ごく普通の何処にでもいるような会社員だ。だが、ある日を境に、俺はとんでもない奴を拾ってしまったんだ……。
それは誰かって?……まあ、言ってやってもいいんだけどな…。驚かないって約束するか?するんだな?じゃあ言うぞ?
魔王だ。
登録日 2017.01.17
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