上野署生活安全課保安係に所属する熊谷芳樹警部補は、過激な捜査手法を用いることで、管内で活動する裏社会の人間たちから、「鬼熊」と呼ばれ、恐れられていた。
ある日、違法薬物の売買をしている風俗店の店長である老人が、失踪した。
熊谷が捜査を進めていくうちに、今度はその店にいたチンピラが、何者かに殺害され、遺留品から熊谷が容疑者として浮かび上がる。
果たして、熊谷が殺したのか・・・
そして、店長の老人は、どこへ行ったのか?
真相を探るうちに、思いもよらぬ事実を見つけるのであった。
文字数 15,434
最終更新日 2021.07.31
登録日 2021.07.17