豊かな色小説一覧

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ライト文芸 完結 ショートショート
 先生も、こんなふうに恥ずかしく泣いてしまったりすることもあるの? 「マリオで泣かれたのは初めてね……」 「すみません。わたし」  わたし――、なんていえばいいんだろう?  本当は、歌うの、好きだけど。本当は、先生の服の色、好きだけど。先生みたいにはたぶんできないし、先生に説明もできない。町田さんみたいにも、できない。 「わたし、なんだか、うまく、いろいろ、できなくて……」  ちょっとだけ本音を吐いたつもりが、わたしの喉からは嗚咽があふれだしていた。
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文字数 6,065 最終更新日 2024.03.29 登録日 2024.03.29
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